ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

日垣隆著『いい加減にしろよ(笑)』を読む

 図書館で上記の本を借りて読みました。書かれている内容については、賛同しかねる箇所もありますが、この本は(笑)とわざわざ添えてありながら、結構真面目なものです。
 特に印象に残ったのは、第一章「占い師鑑定」で、かの妖しき大殺界の女王細木数子に日垣氏がインタビューしています。
 細木はあまりに有名な女占い師ですが、私はあえてその本を読む気にもならず過ごして来ましたが、とにかく最初の章に登場するので、読んでみた次第です。
 のっけからこの女将を前に、日垣氏は気が引けていますが、何とか会話は進んでゆきました。しかし日垣氏以外で占われた芸能人は、彼女の前で「びびりまくる」と記されています。確かに顔と顔をつき合わせて、彼女から矢継ぎ早に質問されると、誰もが逃げ腰になってしまうようですから、その様相たるや「マフィアか暴力団の姐さん」のようだとあるのは当たっているのでしょう。
 その出自たるや、私たち普通の「罪人」と全く同じです。生まれた時から何か特別な才能があって、苦労もなく占い師になったという事ではありません。
 不動産物件の転売で儲けた彼女は図に乗って、計画的な詐欺に会い、無一文になって暴力団からも追われる身になりました。一時は自殺も考えたそうですが、そこを踏ん張り、赤坂でクラブを経営するようになってから持ち直し、「ザックザクと」金が入って来ました。それまで通俗的な易や占いの本は役に立たなかったそうです。
 そんな彼女の転機は安岡正篤著『易と人生哲学』を読んでからだと言っています。そして彼女は安岡氏と接触し、結婚までしています。さらに安岡氏の培った人脈をも利用し、次第に「本格的な」占い師へとのし上がって行きます。かくて本の印税やら個人の鑑定、テレビの出演料などで、途方も無いお金を稼ぐようになりました。
 全くたわいもない馬鹿ばかしい商売なのですが、彼女のところを訪れる人々は多く、占いですから「殺し文句」も心得ています。助言を受け入れない人には「地獄に行く。断言する」とか、「結婚すれば自殺する可能性がある」などと、たかが人間に過ぎない者が他人の将来を占い、その人を束縛してゆく、あるいはその人の人生を台無しにする…。到底赦しがたい事です。
 ですから聖書における主の律法にはこう規定されています。「あなたのうちに自分の息子、娘に火の中を通らせる者があってはならない。占いをする者、卜者、まじない師、呪術者、呪文を唱える者、霊媒をする者、口寄せ、死人に伺いを立てる者があってはならない。これらのことを行なう者はみな、主が忌みきらわれるからである。これらの忌みきらうべきことのために、あなたの神、主は、あなたの前から、彼らを追い払われる」(申命18:10−12)。
 それゆえ「心のいろいろな考えやはかりごとを判別する」(ヘブル4:12)全知全能の神に将来を委ねるべきではありませんか。