ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

地球温暖化による北極の気候や風の変化

10月25日のサイエンティフィック・アメリカンのサイトに、「“標準”が時代遅れになる新しい気候型への北極変動」という題の論文が載っていました。
 元の論文はhttp://www.eenews.net/だそうですが、私たち素人にはアクセス出来ません。それで前者の紹介文から考えて見ます。
 北極圏の最大の島グリーンランドでは、この年過去最高の気温を示し、その影響で大量の氷床が融解しました。それらは海氷となって漂いました。その結果として氷に覆われた面積が減少し、露出した土地では夏の間24時間の太陽の照りつけで温度が上昇しました。また漂う海氷の融解でも海水が太陽光を吸収して、大気温度を上昇させるそうですが、それらは極地増幅(地球平均を超えて温暖化が進む現象)と呼ばれています。
 米海洋大気局では、そうした現象により「以前の北極の状態に戻る事はありそうもない」と言っています。
 問題なのはこの北極地方の温暖化で、地球の他の地域における大気の流れの型が変って来ている事です。大気局の海洋学者ジム・オーバーランド氏は「昨年冬季、米国東部、ヨーロッパ北部、アジアの諸地域を覆った異常な豪雪は、北極の温暖化への移行の結果だった」と言っています。
 また北半球上空を流れる西から東への偏西風(*地学の教科書では確立した現象となっています)が止んで、昨年冬は北から南へと強力な風が各地で吹き荒れました。日本でも昨年冬は例年以上に強い北風を経験したと思います。
 オーバーランド氏は、北極の温暖化が中緯度地域で猛烈な寒さとなる暴風雪を引き起こすというパラドックスのような現象は、今後さらに一般的になるだろうと予測しています。
 先日この夏の猛暑に関して、太陽の黒点活動と地球への可視光線の入射の増大についてネイチャ誌の記事を紹介したところ、それは一時的な観測データであって恒常的ではないだろうとのご指摘がありました。上記の極地増幅現象についても、あるいは様々なご批判があるかと思います。
 こうなると聖書では圧倒的に多く出て来る東風、次いで多い南風などと、付随する気象現象は、今日とは違ったイメージになるでしょう。
 「神は、東風を天に起こし、御力をもって、南風を吹かせられた」(詩78:26)。
 「北風よ、起きよ。南風よ、吹け」(雅歌4:16)。
 「また南風が吹きだすと、『暑い日になるぞ。』と言い、事実そのとおりになります」(ルカ12:55)。
 罪深い人間の諸々の経済活動などが地球温暖化をもたらしたとすれば、それは人為的行為で「自己責任」と言えるでしょう。
 しかし聖書の神が不変の方である事を考えると、何らかの意図で人類に対する警告として、そうした異常現象を起こしておられると考える事は可能だと思います。主なる神は全知全能の方ですから。