ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

まだ標準治療法として確立していないがん免疫療法で病院などを転々として高い料金を払わされた挙句の死亡患者例と聖書のイエス

 11月16日の朝日新聞に、がんの免疫療法の事が載っていました。「高額なのに効果未知数」という大きな見出しがありました。
 埼玉の女性は逸見さんの事例で有名な「スキルス胃がん」となり、抗がん剤治療をしていましたが、結局主治医に見放されました。そこで夫は東京のあるクリニックで免疫療法を受けさせましたが、効果が無いまま120万円を払って退院、次に横浜のクリニックに入院させました。そこでも症状は一向に良くならず、1ヶ月で実に600万円ものお金を払い退院させました。最後に埼玉県内の病院の緩和ケア病棟に入院させましたが、そこで死亡しました。
 おそらく1年6ヶ月の治療費は1000万円にはなってしまったと思います。
 なぜそんなに高額なのでしょうか。記事を見ますと、免疫療法ともう一つ関連するワクチン療法がありますが、いずれも公的医療保険が使えないからです。大規模な臨床試験が実施されず、その科学的効果が示せないのです。
 わらにもすがりたい患者さんの事ですが、その訴えに対して医者は概して、治療はするけれども治癒や寛解は期待出来ないと言っているようです。
 お金ばかりかかって治らないというのですから、私としても胸の痛む思いです。一方で人間誰でも確実に死ぬのだから、平素からその準備と覚悟をしておけば、いざという時にあわてず、安い治療費で生活の質を保ちつつ安らかに逝けるのにとも思ってしまいます。
 聖書には上記のような女性の例が載っています。
 「この女は多くの医者からひどいめに会わされて、自分の持ち物をみな使い果たしてしまったが、何のかいもなく、かえって悪くなる一方であった」(マルコ5:26)。
 この女の人は12年もの間長血をわずらっていました。これは血の流出状態にあったというのが直訳でしょうが、血の流出する婦人病と解釈されています。もしかしたら子宮頚がんのような悪性に近い病気だったかも知れません。当然ひどい貧血状態だったでしょう。そして彼女も治せる医者を求めて転々としていたに違いありません。しかし騙されて全ての金品を使い果たしてしまいました。でも治療効果はなく、かえって悪化してしまったのです。まさに冒頭の埼玉の女性のようでした。
 たぶん絶望的な気持ちで毎日を過ごしていたのでしょう。律法にもこのような女性は「汚れている」と規定されていましたから、人目をはばかる生活でした。
 その彼女の住まいの近くを救い主イエス・キリストが通りかかられました。
 そこで彼女は信仰心をもって、主イエスに近づきその着物に触ってのです。そして一瞬にして彼女は主の御力により癒されたのでした。
 これは聖書時代の主による奇跡のみわざと言えますが、今日原則としてそのような事はありません。ですから信じていても、その肉体が癒されないまま天に召される人々も大勢います。でも信仰により永遠のいのちを頂き、平安のうちに天へと召されます。それが最善の道であると確信します。