ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

清潔さも度を超えると病気になる

 12月1日のサイエンスデイリサイト(英文)には、「清潔さも度を超えると病気になる」という研究結果を示した論文が出ていました。
 それはミシガン大学準教授アリソン・アイエロ、リーズ・クレイトン研究員らによるものです。
 研究者たちは、若い人々がトリクロサンという殺菌剤を含んだ抗菌効果のある石鹸を過度に使用すると、アレルギーでさらに苦しむ事になり、大人で例えば食品缶詰の内側に塗られたビスフェノールA(BPA)という化学物質の溶出したものを経口摂取すると、免疫系に悪影響を与える、という事を示しました。
 トリクロサンはそうした石鹸だけでなく、練り歯磨き粉、医療用具、ペン、紙おむつなど広範な製品に含まれているそうです。
 こうした化学物質は内分泌かく乱化学物質(EDCs)と呼ばれる環境毒物の一種です。ホルモンに悪影響を与え、人間の健康を損なうものです。
 クレイトンさんによると、18歳以上の大人で高レベルのビスフェノールAを持っている人は、サイトメガロウイルス抗体レベルが高く、細胞性免疫系が正常に機能しなくなるようです。
 そしてアイエロさんによると、18歳以下の若い人々が高レベルのトリクロサンにさらされると、諸々のアレルギーや花粉症の診断が下されそうだとの事です。そうした若者たちには「衛生仮説」というものがあって、極めて清潔好きで衛生の行き届いた環境で生活していると、免疫系発展に益となる人体常在菌が抗菌作用で減るという悪影響が出るのです。トリクロサンが子どもの微生物数を減らし、免疫系に大きな影響を与えるのに一役買っているという事です。(*シカゴ大学サイトの英文はサイエンスデイリのと同じで、情報が少なく今一つ物足りない感じがしました)。
 そうした研究は日本では既に東京医科歯科大学藤田紘一郎氏が精力的に行なっていました。日本のような超清潔志向の生活様式が細菌などの微生物を排除した結果、免疫細胞が「職を失い」、花粉やダニの死体、卵の中のある物質に反応するようになりました。その発現が花粉症、気管支ぜんそくアトピー性皮膚炎、卵アレルギーなどの惹起です。
 では聖書における人間の場合はどうでしょうか。
 いかに自分の力で超清潔を目指しても、なお神の基準からは程遠く、罪の力により不潔さが度を超して死の病に陥るという事になります。上記見出しとは全く逆の結果です。神に背反している未信徒の清潔志向はうわべに過ぎず、神の目から見れば、不潔志向に等しいのです。
 「私たちはみな、汚れた者のようになり、私たちの義はみな、不潔な着物のようです」(イザヤ64:6)。
 「汚れた、不信仰な人々には、何一つきよいものはありません。それどころか、その知性と良心までも汚れています」(テトス1:15)。
 しかしもし私たちが救い主イエス・キリストに拠り頼めば、神は私たちを聖潔な者と見なして下さいます。