ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

米国疫学誌8月15日号における余暇時に座って時間を費やす人と死亡率の論文を読んで

 朝日新聞11月29日号「やさしい医学リポート」というコラムで、東北大の坪野吉孝教授が米国疫学誌8月15日号に載った論文を紹介していました。
 早速そのサイトを訪れて見ましたが、要約しか閲覧出来ませんでした。そこで坪野教授の解説と合わせて考えて見ました。
 米国疫学会誌要約の冒頭には、肥満が蔓延しているのは一つには運動が減っている為であると書かれています。確かに座っている時間が減れば、肥満によるメタボリック症候群(内臓脂肪が蓄積して高血圧症、高脂血症、糖尿病などの生活習慣病になること)を改善出来そうです。日本でもそうでしょうが、米国では肥満が劇増しており、その深刻さや対策を述べたサイトが多くありますし、ビデオではそれに対する効果的な運動法が盛んに紹介されています。
 では余暇の時間に座っている時と運動している時の相関関係については、一体どんな事が言えるのでしょうか。疫学誌ではそれらと総死亡率とを結び付け、論じられています。結果は随分考えさせられるものがありました。
 調査は男性53,440人と女性69,776人、合計12万3216人を対象に行なわれました。14年間にわたる追跡調査結果で、男性11,307人、女性7,923人が死亡しました。
 分析では、男女共余暇時に座っている時間が1日3時間未満と、6時間以上について調査され、3時間未満の場合と比較されました。6時間以上座っていると、男性の場合1・17倍総死亡率が高く、女性の場合1・34倍総死亡率が高かったそうです。次に座っている時間が6時間以上で、運動時間が週24.5MET、つまり坪野教授の換算による週7時間未満ですと、男性は1.48倍総死亡率が高く、女性は1.94倍総死亡率が高かったそうです。心臓血管病死の場合に、最も関連性が強かったとあります。論文全体が見られたわけではありませんが、座っている時間の長さは、運動時間の長さの如何を問わず、総死亡率と関連があったそうです。結論としては余暇時に活発に運動をし、出来る限り座って過ごす時間を少なくするのがベストで、肥満解消になるという事でしょうか。
 何だかややこしい印象ですが、対象となった男女は50〜74歳という事ですから、1人6時間以上座ってテレビを見たりしている中高年の女性は、結構死亡率が高いのが分かります。これは平均寿命が男より女のほうが高いという事実とは逆になったようです。
 その中高年に当たる私としては、ちょっと気になります。週8時間は歩行運動をしていますが、座ってパソコンを操作している時間も1日6時間以上、いや10時間に及ぶ日もあります。このブログでは随分苦労し、時間が長くなっています。ここ2〜3年以内に英検1級を取るべく、英文サイトをずっと見続け、気晴らしと血糖値低下の効果を狙ってウオーキングをしているだけです。早くそれを終わらせ、いろいろ身体障害はあるにしても、もっと運動する時間を増やさねば。
 聖書にもこんなみことばがあります。
 「なまけ者よ。いつまで寝ているのか。いつ目をさまして起きるのか。しばらく眠り、しばらくまどろみ、しばらく手をこまねいて、また休む。だから、あなたの貧しさは浮浪者のように、あなたの乏しさは横着者のようにやって来る」(箴言6:9−11)。
 聖書時代に比べ、今は甘い食べ物が満ち満ちています。それを食べながらテレビを6時間以上も見ていると、確実に肥満になり、早死にしますよ。