ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

ポーランドで建造されたイエス像による人々の混乱

 12月7日のVOA放送電子版(英語)では、『世界で最も高いイエス像がポーランドの宗教的分裂をさらけ出した」という題でルポがされています。
 それによりますと、ポーランドのシフィェボジン地域のキャベツ畑で近頃高さ51メートルに達するイエス像が完成したそうです。
 その地方のカトリックの司祭による念願の像だったようです。しかしその為の献金ポーランド挙げての事ではなく、その地域周辺に限定されたそうで、ポーランド人の中には、キリスト教の本当の精神を表していないと反発する人々もいます。
 「王なるキリスト」と呼ばれているこの像の落成式には、数百名の巡礼者たちや物見高い見物客が大勢押しかけたそうです。イエス像の頭には金冠が被せられており、見物人の中には「すばらしい、すばらしい!」と歓喜した人もいました。
 ポーランド共産主義体制に反対し、国内の実に90パーセントがカトリックで、残りはギリシャ正教などとなっています。カトリック聖母マリアや聖人たちの像を作ったり、イコン(絵画)を作ったり、とにかく聖書でいうところの「偶像」が存在し、それを人々は崇めています。
 しかし聖書は何と言っているでしょうか。有名なモーセ十戒のうちの第二戒には次のように書かれています。
 「あなたは、自分のために、偶像を造ってはならない。上の天にあるものでも、下の地にあるものでも、地の下の水の中にあるものでも、どんな形をも造ってはならない」(出エジプト20:4)。
 この偶像制作の禁止はキリスト教の中でも最も基本的な教えの一つです。なぜなら神は霊であって、私たち人間の目に見えない存在だからです。
 「神は霊ですから、神を礼拝する者は、霊とまことによって礼拝しなければなりません」(ヨハネ4:24)。
 そのように霊である神を礼拝する私たちは、「霊とまことによって」であって、目に見える像や絵画を拝むのではありません。従ってそのようなものを作る者たちに対して、神は御怒りを発し、罰されずにはおられません。
 「あなたが子を生み、孫を得、あなたがたがその地に永住し、堕落して、何かの形に刻んだ像を造り、あなたの神、主の目の前に悪を行ない、御怒りを買うようなことがあれば、私は、きょう、あなたがたに対して、天と地とを証人に立てる。あなたがたは、ヨルダンを渡って、所有しようとしているその土地から、たちまちにして滅びうせる。そこで長く生きるどころか、すっかり根絶やしにされるだろう」(申命4:25−26)。
 実際この掟がある為に、今ポーランドではカトリック教会員の中でも分裂が生じているそうです。
 それは日本人でも同じです。いたるところ偶像で満ち満ちており、人々はそれを拝んでいます。願わくば真の霊である神を礼拝されるように。