ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

たばこ一本の火が住宅を焼きつくす

 12月18日の朝日新聞夕刊に「すぐ消えるたばこ波紋」という題のコラムがありました。
消防庁のまとめによりますと、昨年の住宅火災死者1023人のうち、約2割に相当する193人はたばこが発火元であったとの事です。そして驚くべき事に、その数は損害額と共に毎年のように第一位であるという事を知りました。つまりたばこ値上げなどで喫煙者数は減っているのに、その火災による被害が減少しないのだそうです。
 たばこはご存知の通り、吸う本人ばかりでなく、受動喫煙状態にある人も肺がん死に巻き込むという恐ろしい嗜好品です。これは吸う吸わないは自分の勝手であり、自己責任の問題であるなどと言う事の出来ない大きな罪です。
 聖書の中で主イエス・キリストは「人から出るもの、これが、人を汚すのです」(マルコ7:20)と言われました。たばこはまさにその典型であり、他人を顧みないその喫煙者は、翻ってこの救い主を信じるという事のない限り、死んだ後厳しい裁きを受けます。
 吸う人間のマナーの悪さも目立ちます。くわえタバコで、すぐ周辺にポイ捨てします。それがどこに投げ捨てられたのか、まったく意に介しません。その為かつて茨城に居た時、冬場の枯れ草によく燃え移り、消防車が駆けつける事もしばしばありました。
 そうした深刻な事態を受けて、消防庁はこのたばこによる火災が広がらない為に、「低延焼性たばこ」なるものの導入を検討し始めました。これは既に米国などでは普及が進んでいるそうですが、日本はたばこに関する限り全くの後進国、その発売に対しては日本たばこ産業など業界が全く消極的なのだそうです。
 たばこそのものが禁止にならない以上、せめてこうした低燃焼性たばこを是非日本でも導入して、それによる住宅火災を少しでも少なくし、巻き添えの死者も減らすことが緊急の課題だと思います。害毒を撒き散らす製品を作っている日本たばこ産業などの罪は大きいです。
 聖書では「舌も小さな器官ですが、大きなことを言って誇るのです。ご覧なさい。あのように小さい火があのような大きい森を燃やします」(ヤコブ3:5)とあって、たばこのような小さな火が人間の舌に譬えられています。「舌は火であり、不義の世界です」(ヤコブ3:6)。この舌から賛美と呪いの言葉が出て来ます。特に不義な人(*未信仰者)の舌から出て来る言葉は、たとえ些細なように見えても、燎原の火の如く広がって行きます。噂話やいじめの言葉などは、その広がりによって、広範な人を殺したり、害したりする事が出来ます。
 ですから「低炎症性舌」となれるよう、私たち信徒は舌を制御する事が大切ですが、未信徒の場合それは全く不可能です。制御に導かれる神が存在しないからです。是非信仰を持って、自分ばかりでなく、他人をも大切にする者と変えて頂くように。