ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

買物依存症…人はパンだけで生きても決して幸福にはならない

 朝日新聞の連載「体とこころの通信簿」を毎回見ていますが、今度「買物依存症」という病があるのを初めて知りました。
 買物は誰でも行なっている、あるいは食料など行なわざるを得ない行為です。特にストレスが多い人は、買物をしてそれを解消させようとします。対象はおいしい食べ物であったり、高級なモノであったり様々です。私の想像では概して女性に多いように見受けられます。でもそれが「依存症」という、パチンコ、アルコール、たばこなどでなる症状と同じという事ですから、どこにその破綻の境目があるかと言いますと、東京厚生年金病院精神科の医師大坪氏によれば、「買物により、生活が破綻するかどうか」というところだそうです。ではどのようなタイプの人がなりやすいかという事ですが、大坪氏の分析では次の通りです。
 「買物は、抱えている悩みなど心の空白を、別の行動で満たそうとする『代償行為』の一つである。まじめで、うまく悩みを解決できない人がなりやすい」。 なるほど。うつ病になりやすい人と同じようです。
 ではそこからなかなか抜け出せない仕組みはどうなっているのでしょうか。それは脳の中にある幾つかの物質のうち、特に「ドーパミン」及び「セロトニン」というあい拮抗する神経伝達物質が関与しているそうです。即ち依存症の人は、ドーパミンの作用を抑制するセロトニンの分泌量が普通の人に比べて少ないそうで、その分不安やストレスを感じやすくなります。そこでそれらから脱却する為、ドーパミンを分泌させ強い快感を得させる買物行為を行い、さらに進んで以前のドーパン量では快感が得られなくなるので、もっと快感を得るためにますます買物に依存してしまうという悪循環を起こし、遂に生活が破綻するほどの症状を呈するようになるのだそうです。
 買物依存症の第一歩はごく普通の買物行為から始まりますが、とにかく広く「モノ」を欲する生活志向に問題が潜んでいます。誰でも陥る可能性があります。
 それがもしモノに対して節度を保ち、音楽や読書など多様な「精神的活動」に心を向ければ、解決が可能です。
 だからイエス・キリスト申命記8:3の「人はパンだけで生きるのではない、人は主の口から出るすべてのもので生きる、ということを、あなたにわからせるためであった」という箇所を引用されたのです。これが日本人ですと、「主の口から出るすべてのもの(=聖書のみことば)」には馴染みが薄い為、「人はパンだけで生きるのではない」という部分だけがとられ、人口に膾炙しています。
 とにかく心の空白感はそれを満たしてくれる精神的な事柄で解決しなければなりません。それへの「依存症」は特に聖書である限り、絶対に生活を破綻させません。
 12月14日科学記事満載のフィズオルグサイト(英文)に、「金で幸福は買えない」という主旨の論文が載りました。
 私たちは普通収入が一杯あってモノが買えれば、幸せであると思ってしまいますが、事実はその逆で、金で幸福は買えないという「イースタリン・パラドックス」という事象が成り立つ事を、以前から知られていた米国だけでなく、チリ、中国、韓国でも成り立つ事を、この論文は示しています。
 まさに金というモノは本質的に人間に幸福をもたらしません。こうした研究論文は、聖書のみことばの正しさをますます確証していると言えます。