ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

ヒートテックの秘密−2種類の繊維の組み合わせ

 ユニクロの開発した保温肌着ヒートテックがよく売れているようです。昨年夏の炎暑が終わったと思ったら、もう厳寒の冬が迫っています。よく晴れた日の北風はすごく寒く感じられます。あいにく野外でのきつい仕事が入り、私もそれを購入し試して見たいのですが、まだ買いに行く機会がありません。
 そのヒートテックなるものがどんな構造をしているのか、今年元旦の朝日新聞で説明がされていました。
 私たちの体からはいつも汗が出ているそうですが、とりわけ普通の肌着の上に衣服を重ねて、野外での仕事を懸命にやると、汗がその肌着に一杯纏わり付き、小休止した時ひんやりと感じます。それが風邪の原因となります。
 汗が水蒸気となって肌着の繊維とぶつかる時、熱が発生するそうですが、ヒートテックの肌着は2種類の繊維が組み合わさっており、最初に水蒸気が衝突するのはレーヨンで出来た層で、それが効率的な発熱を可能にしています。次の層はこの熱を肌着の内部に閉じ込める事の出来る、非情に細い繊維が集まって出来ており、素材はマイクロアクリルなのだそうです。この断面は隙間だらけで、そこに熱を閉じ込める効果があり、断熱層を形成しています。ですから暖かさが持続するのだそうです。
 それにより綿の肌着と比較しても、明らかな差が生じる事が分かりました。この2種の繊維を合わせるのが「みそ」で、東レが開発したそうですが、日本以外の厳寒国でも普及するようになれば、「ノーベル化学賞」ものだと思っています。
 では聖書ではどんな事が言われているでしょうか。
 「羊毛と亜麻糸とを混ぜて織った着物を着てはならない」(申命22:11)。
 ここで邦訳は「混ぜて織った」とありますが、ヘブル語シャアトネーズの意味を調べてみますと、「羊毛と亜麻糸を一緒に織って作った布」という説明があり、羊毛と亜麻糸を組み合わせて作った布と簡単に言い換える事が出来そうです。上記のレーヨンとアクリルの組み合わせのように。
 羊毛は勿論動物の羊からの毛であり、亜麻糸は植物である亜麻からとった糸で、両者は全く異質のものです。この申命記では11節の前に二種類の種を組み合わせて蒔く事と、牛とろばの組み合わせて耕作する事が述べられており、それらは不自然な組み合わせである為、禁じられています。深い意味は分かりませんが、旧約当時の儀式的汚れに関係しているようです。
 勿論新約時代に入ってから、こうした儀式的汚れは廃棄されましたから、極端な話クリスチャンたちはそうした組み合わせをしても、一向に構わないわけです。しかしユダヤ教徒は今でも旧約だけですから、こうした儀式的な事もいまだに守っている厳格な派があると思います。そうした人たちだと、いかに優秀であっても、東レの開発チームのような「自由な発想」は出来ない事になります。ですからここは東レチームの「勝ち」と言えそうです。