ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

トルコ共和国カッパドキアでの岩石崩壊と聖書例

 2011年1月4日の朝日新聞に、トルコ共和国カッパドキア(おそらくギリシャ語・ラテン語読み。通常トルコ語ではカパドキア)で、高さ25メートルほどの岩石が崩れ落ちた事を報じていました。カッパドキアトルコ共和国の広大な地域を占めており、聖書時代の昔は「小アジア地域」として知られていました。従って聖書にも2例ほど出て来ます。
 新聞記事によりますと、そこにはローマ帝国の弾圧を逃れたキリスト教の修道士らが4世紀以降、岩をくりぬいて造った住居や宗教施設が多数残り、85年には世界遺産に登録されたとの事です。そこがトルコ屈指の観光地であるとは知りませんでした。
 ネットでトルコ共和国を調べますと、その南東部にタルスス(タルソ)、南部にキリキア地方といった名称が出て来ますが、これも聖書では馴染みのあるものです。そしてカッパドキアと接しています。そこは使徒パウロの生まれ育った所ですから、有名なのです。
 「パウロは答えた。『私はキリキヤのタルソ出身のユダヤ人で、れっきとした町の市民です。お願いです。この人々に話をさせてください』」(使徒21:39)。
 さてこのカッパドキアですが、やたら奇岩の多いところです。おそらく今回崩落があったと思われる場所近くの画像を、同じはてな日記のヤマシタノゾムさんからお借りしました。(http://d.hatena.ne.jp/nozomuyamashita/20090906

 高さ25メートルもあるこの尖った岩の一つが崩れ落ちて、一人の怪我人も出なかったのは幸いでした。昔の?くり抜いて作ったと思われる家の窓などが散見されます。
 ところでなぜこんな記事を問題にしたのかと言いますと、聖書でイエス・キリストが神殿崩壊の預言をされた記事を思い出したからです。
 「そこで、イエスは彼らに答えて言われた。『このすべての物に目をみはっているのでしょう。まことに、あなたがたに告げます。ここでは、石がくずされずに、積まれたまま残ることは決してありません』」(マタイ24:2)。
 ここでこのすべての物とは、紀元前20年からヘロデ大王により再建が始まったエルサレムの神殿を指しています。完成したのは紀元64年で、キリストの十字架刑と昇天の後です。ですから主キリストはここでエルサレムの神殿の石(建築用石材)が完全に崩される事を預言されたのです。そしてそれは紀元70年にローマ帝国ティトゥス帝により成就しました。以後ユダヤ人たちは離散の生活に入りました。
 この預言の成就こそ主イエス・キリストが神である事を証しています。