ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

イスラム過激派から狙われるイラクやエジプトのクリスチャンたち

 昨年10月イラクのバクダットにある教会に、イスラム過激派の武装勢力が押し入り、政府軍との銃撃戦となって50人以上の信徒たちが天に召されました。この犯行はアルカイダの組織によるものとされていましたが、朝日新聞1月3日の記事によれば、正式に彼らが行なった事を認めています。そして「すべてのキリスト教組織、信者はイスラム聖戦士にとって正当な陽的だ」と声明を出したようです。要するに彼らイスラム信徒たちはキリスト教徒の抹殺を宣言した事になります。その為イラクの人口3千万のうち、7年前には80〜140万ほど居たクリスチャンたちの数は、現在50〜60万人と激減しているそうです。
 今までも何回となく衝突はあったのですが、今回の襲撃事件は他の国々のクリスチャンたちにも脅威と映りました。
 そうした中新年の元旦にエジプトのアレクサンドリアで、由緒あるコプト教会コプト語訳聖書で有名)が標的にされ、過激派の自爆事件で21人の信徒たちが殺されました。新年のミサが行なわれた直後だった為、千人近い信徒たちは、恐ろしい光景を目撃する事になったのでした。腕や足、胃腸などが散乱する悲惨な場面となりました。そして死者の5倍の負傷者が出ました。このやり方もアルカイダの仕業と推定されています。信徒たちはエジプト人口8千万のうち、10パーセントを占めていますが、この犯行によりイラクと同様、相当数が減るのではないかと懸念されています。テキサス州ベイラー大学教授のフィリップ・ジェンキンズ氏は、「これは全く暴力のエスカレートで、以前のエジプトとは異なり、本当に質的な変化となる」と注記しています(ニューヨークタイムズ誌電子版より)。
 また昨年のタイム誌12月4日号電子版でも、「パキスタンでは、キリスト教は死の宣告をもたらす」という題で、小論文が載っていました。
 パキスタンでは1980年代にジアウル・ハック軍事独裁政権の時、聖なる預言者(=ムハンマド)の名を汚した者は処刑するという制度を導入し、以後119人のクリスチャンたちが死刑宣告を受けました。ですから主イエスの御名のみを信奉するクリスチャンたちは、死の危険にさらされる事になりました。
 そのように今やイスラム過激派とクリスチャンたちは、深刻な対立関係に陥っています。
 しかしそれは聖書でも預言されている事です。救い主イエス・キリストは、現代の世の中についてこう預言されました。
 「また、わたしの名のために、あなたがたはすべての人々に憎まれます。しかし、最後まで耐え忍ぶ者は救われます」(マタイ10:22)。
 これは主イエスへの信仰者は迫害にあってたとえ死ぬような事が生じても、その霊魂は天国で不滅である事を示しています。
 ひよっとするとイスラム過激派によるクリスチャンたちの患難は、この世の終わりが近い事を暗示しているのかも知れません。