ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

ノロウイルスの脅威と手洗い

 ノロウイルスは秋から年初にかけて流行するそうです。だいたい子どもに多く、感染すると激しい下痢や嘔吐といった症状が現れます。

 朝日に載った「今さら聞けない」の欄の紹介記事では、極めて感染力が強く、1〜2日以内に症状が出て来るそうです。長い潜伏期といったものがありません。
 このウイルスは感染した人の嘔吐物や糞便に大量に存在し、空中にも舞うと言いますから、僅か数十個程度を吸い込んだり、口から入るとたちまちアウトになります。そういうわけで、それらはトイレから下水に入り、川や海に流れ込み、カキなどの二枚貝によく取り込まれるそうです。
 ですから貝類を食べる時の十分な加熱によりウイルスは死滅しますから、上記のような流行時期に生食しない事が肝要です。
 そしてこのウイルス感染を予防する為には「こまめな手洗い」が肝心だとあります。外科医がよく手を石鹸で念入りに洗っているのを真似すると良さそうです。
 残念ながらノロウイルスに効く薬はないとの事ですから、もし感染し脱水症状を起こしたら、それを抑える為に病院で点滴を受ける事が必要のようです。
 この手洗いですが、聖書でも出て来ます。
 「あなたの弟子たちは、なぜ昔の先祖たちの言い伝えを犯すのですか。パンを食べるときに手を洗っていないではありませんか」(マタイ15:2)。
 ここでは旧約聖書に通じていると自称しているパリサイ人とか律法学者たちが、イエス・キリストにその弟子たちの行動で詰問しています。しかし彼らが言いがかりをつけている根拠は、旧約の律法そのものの規定(特に汚れたもののきよめに関わるレビ22:1−16)では出て来ません。彼ら自身が或いは彼らの先祖たちが勝手に書き加えた「言い伝え」に手洗いの事があって、それをもってパンを食べる時、手を洗わなかった弟子たちの事で、イエスを責めているのです。 そこでイエスは彼らが自ら作った言い伝えを厳格に人々に強いていながら、神の戒めそのものをなおざりにしている偽善性を突かれました。
 そして手を洗わずとも「口からはいる物は人を汚しません」(マタイ15:11)と言われたのでした。
 勿論ノロウイルスに関する限り、それが流行っている時、手洗いを励行しないのは危険ですが、イエスの時代それが強力な感染力を持っていなかった事も考えられます。つまり初期のウイルスは感染力が弱く、世代を経て突然変異などにより劣化し、今日のように変わった事だってありえます。
 ここは文脈から救い主イエスのご意図を汲み取る必要があります。
 今日の私たちは鳥インフルにせよ、豚インフルにせよ、手をよく洗うという事は基本中の基本でしょう。