ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

ブルース・リンカーの『正統派の教義の遺憾で時をわきまえない失敗』と創造論からの反論

 英語のサイトhttp://newsroanoke.com/?p=7945生態学者であり、教育者でもあるブルース・リンカーという博士が、上記の短い論文を載せています。
 博士は「正統派の教義」という言葉をどのような意味で使っているのでしょうか。論文では「特に宗教に於いて、よく研究され、よく考え抜かれ受け入れられている規範についての説や慣習」という意味で用いています。
 そして博士は環境研究の学生たちに、ユダヤ教キリスト教イスラム教、ヒンズー教、仏教など「正統派の教義」の事を質問しています。答えには肯定的又は否定的な考え方が挙げられました。後者については「キリスト教は再臨<キリストの>が近いのに気付いているので、管理の職務を無視しているように見える、厳しい人間中心主義的で原理主義的な一派を含んでいる」というものがありました。
 また博士はベトナム仏教徒の僧侶の書いたものを引用しています。仏教はすべてのものに対する憐れみを抱いている点で特異ですが、一般に「人間は自己の力を誤用悪用し、動物、森林、天然資源等を利己的に破壊しており、環境破壊という結果を刈り取っている」という箇所を引き合いに出しています。人間は世界の消費者としての生物体量の0.05パーセントを代表しているだけなのに、陸地を基盤とした主要な生産力の32パーセントを、毎年絶滅寸前の種がいる自然環境で使用しているそうです。地球の限られた資源の中で、どうしてそれが維持されるだろうか、と博士は言っています。
 そして次に科学から幾つかの助言を受け入れなければならないとして、「人間もまた地球における他の全ての生物多様性の如く、進化の産物である…だから今は創造論の戯言など、捨てられた神話の山の中に置かれなければならない」といった意味の事を主張しています。さらに「クジラやドルフィンがアジアで不憫にも殺されているのに、ラビ(ユダヤ教学者)や牧師はどこにいるのか等々」の事を尋ねています。最後に「病んだ地球との関係では、正統派の教義は期待を裏切っている」と結論付けています。
 でも聖書で言っている事は実際そうなのでしょうか?
 創造論のCMIサイトhttp://creation.com/#txtRef1では、博士の主張に対して逐一反論しています。
 まず進化論信奉の博士の主張は、ダーウイン流の「適者生存説」に反している、とその自己矛盾を突いています。
 そしてCMIは勿論神を信じる私たちキリスト者は、「神はこのように、人をご自身のかたちに創造された。神のかたちに彼を創造し、男と女とに彼らを創造された。神はまた、彼らを祝福し、このように神は彼らに仰せられた。『生めよ。ふえよ。地を満たせ。地を従えよ。海の魚、空の鳥、地をはうすべての生き物を支配せよ』」(創世1:27,28)というみことばを強調しています。支配せよとありますが、それは決して生物に権勢を振るう事ではありません。しかも動物は人間の食餌ではなく、植物が対象でした。神によるやむなき肉食の認可は、ノアの洪水が終了してからでした。
 また心を一新されたキリスト者は、万物を造られた神を賛美し、且つその神が造られた環境には大いなる関心を払うべきであると勧告しています。
 キリスト者こそ真の環境保全者としてふさわしいのです。しかしただ進化の一産物として、他の動植物を優先する事には賛同出来ません。
 適者生存を唱えて来た人々は、もし生物多様性を尊重するなら、進化論を自ら捨てるべきです。