ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

銃を取る者はみな銃で滅びる

 アリゾナ州のスーパーマーケット(トゥーソン)の目で、有権者と対話集会を開いていた民主党下院議員ガブリエル・ギフォーズさんや連邦判事ら複数の人々が、22歳のジャレッド・リー・ロフナーと名乗る男に銃撃され、6人が射殺され、ギフォーズさんが頭を撃たれて瀕死の重傷を負うという事件が起きました。
1月8日の出来事でした。
 米国は銃社会ですから、こうした銃撃事件は頻繁に起きていると思われますが、今回かなりの報道となったのは、背景に民主党共和党の政策上の対立があって、前者の議員が標的にされたという事の為であるようです。
 朝日新聞1月27日号は、25日に行なわれたオバマ大統領の一般教書演説を取り上げ、寛容と品位を求めたそれが就任以来最も優れたものであったという評価を受けている事に触れていました。
 しかしそれにもかかわらず、保守とリベラルへの分極化は最近とみに加速され、その流れの中で民主党議員が銃で狙い撃ちされたのでした。
 朝日の論説委員は「不寛容さが先進民主主義国共通の病であり、社会を自壊させかねぬ病理である」と説いています。
 特に米国は銃社会の国です。建国以来「自分の身は自分で守る」という考え方が浸透しており、自衛手段としての銃は簡単に入手する事が出来ました。
 本格的な銃規制に向かったのは、1993年の「ブレディ法」が最初であるとの事です。けれどもこの法律はあまり功を奏していないようです。その背景には全米ライフル協会の強力な反対があるからだそうです。
 そもそも英国国教会から分離しようとして弾圧された清教徒たちが主体となり、信仰の自由を求めてアメリカに向かったのですが、彼らの子孫の代議員たちで建国に関与した人々は、無信仰かかなり聖書の教義から逸脱していたようです。
 ですから「平和をつくる者は幸いです。その人は神の子どもと呼ばれるからです」(マタイ5:9)という格調高い主キリストの山上の説教の精神は、次第に廃れて銃社会が徐々に定着していったのではないかと想定しています。
 そうした風潮に対して、主キリストはこう警告しておられます。「剣を取る者はみな剣で滅びます」(マタイ26:52)。
 これを病める先進国アメリカに適用すれば、「銃を取るものはみな銃で滅びます」という事になるでしょう。
 バイブル・ベルト地帯と呼ばれる保守バプテストの多い南部諸州の信徒たちには、再度この主イエス・キリストのみことばを銘記してもらいたいものです。彼らに奮起してもらい、リバイバル運動が起きて、積極的に平和を創出する国になってもらいたいです。