ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

健康によい酢の飲み方と酸いぶどう酒を飲まされた主イエス

 2011年1月22日の朝日新聞「元気のひけつ」のコラムでは、「おいしい酢の飲み方」というテーマで酢の事を紹介していました。
 日本では酢は米や果物などを発酵させて作ります。市販されているものを見ますと、米酢とかりんご酢などと書かれています。それに対して聖書地では主としてワインを発酵させて作っているようです。酢は英語ではビネガーですが、フランス語ではビネグル、これはヴァン(ぶどう酒)+エーグル(酸っぱい)の合成語で、語源を辿ると理解出来ます。漢字では酢の部首は酉(=ゆう)で、これは酒を表しているそうです。とにかくワインや酒と関連ある事が分かります。
 この酢が健康によい事は知られています。しかしどう良いのでしょうか。新聞記事によりますと、中性脂肪の高目の男女で実験したところ、内臓脂肪、中性脂肪、総コレステロール、血糖値などの上昇が抑えられたからだそうです。
 ところが酢は酸味の強いものなので、健康の維持の為には、一日におよそ大匙1杯くらいを毎日続けてとるのが理想的だそうです。
 しかしその理由で、そのまま飲むとのどや胃を荒らし、特に空腹時は良くないようです。私も胃がないので、そのまま飲むとかなり悪影響を与えます。それでせいぜい酢の物(わかめ)にする位です。上記メタボ気味の人々とは無関係なので、私としてはそうした飲み方は避けたほうが賢明のようです。
 この酢ですが、かつてこの日記でも触れましたが、聖書では救い主イエス・キリストの十字架刑のところで登場します(他の箇所もありますが)。
 いわゆる共観福音書と呼ばれるマタイ伝、マルコ伝、ルカ伝、ヨハネ伝の全てにその記事があります。
 どれも似ていますが、書き手の見る角度は若干異なりますので、文章表現に違いが出て来ます(不一致ではありません)。
 そのうちヨハネ伝では、実際十字架上のキリストに対して、ローマの兵士たちが酸いぶどう酒を海綿に浸し、ヒソプの枝につけて、それをキリストの口もとに差し出しましたが、キリストはそれを「受けた」とあります。
 「イエスは、酸いぶどう酒を受けられると、『完了した。』と言われた。そして、頭を垂れて、霊をお渡しになった」(ヨハネ19:30)。
 この受けるという言葉のギリシャ語は「差し出されたものを受け取る、拒否しない」「飲む」といった意味があります。
 ですから実際キリストは死に際して、酸いぶどう酒を少し口にされたのでしょう。逮捕・尋問から十字架まで、まず食べ物は与えられず空腹のまま、喉は渇きっぱなし、苦悶に耐えておられたのでしょう。その時ローマ軍の兵士が差し出したのは、キリストに対する「思いやり」だったのか、空腹時にさらに苦しみを加えるためだったのかは、聖書に何も書かれていないので分かりません。
 いずれにせよ、この時キリストは私たち全世界の人間に内在する「罪」を全て背負って十字架に釘付けされていたのです。私たち罪人に代わり苦難と死を引き受けられました。それが上記ヨハネ伝で「完了した」ので、その霊を父なる神にお渡しになったのです。その事をよく考えて頂けたら幸いです。