ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

B型肝炎救済と所得増税の不公平と聖書の教え

 私は食道の血管裂傷で大量出血し、輸血が必要となって、主に妹の友人たちから献血してもらい、かろうじて命を長らえた経験があります。
 その友人の中か、病院に在庫があったものの点滴によってか分かりませんが、残念ながらそれらの血液の中にC型肝炎ウイルスが入っていて、入院一ヶ月後に発症し、半年の入院を強いられました。その後寛解し退院したものの、ぶり返して3年近く自宅での闘病生活を続け、仕事も出来ず絶望的になった事があります。ですから肝炎患者さん(各タイプがあります)たちやその肝炎ウイルスのキャリアさんたちの気持ちは良く分かります。様々な偏見や経済的打撃があるからです。ちなみに私は今数値としては正常の範囲内に入っています。
 2011年1月11日札幌地裁は集団予防接種でB型肝炎に感染した患者らの集団訴訟で和解案を出しました。これは国に責任がある為、この和解案を受け入れる管政権は、その救済費用として30年間で最大3兆2千億円が必要と見積もったわけです。しかしその財源がない為、新たに所得税増税してまかなう方針を打ち出しました。
 それに対して朝日新聞の声欄では青森の農家の方から、「救済はもちろん必要ですが、その費用捻出のために所得税増税するというのは前代未聞のことではないでしょうか」と、疑問と懸念の表明がありました。私は所得税の対象にもならない貧困者ですが、適用される納税者の方々は、この国の案に対してはなはだ不公平を感じたのではないでしょうか。
 私の場合C型肝炎になったのは「自己責任」的な面が多々あるとしても、たまたま国の責任でB型肝炎救済費用が所得税に転嫁される事には納得がゆきません。
 聖書においても、「不正な裁判をしてはならない。弱い者におもねり、また強い者にへつらってはならない。あなたの隣人を正しくさばかなければならない」(レビ19:15)とあって、主なる神は正しい裁きを要求しています。
 管政権にもそれは適用されます。明らかに弱い者におもねる姿勢が見られます(選挙目当て?)。ちょっと語弊があるかもしれませんが、集団訴訟の原告の方々にしてもそんな国の解決を望んではいなかったでしょう。
 ネットを見ても全国B型肝炎訴訟大阪弁護団は早くも「杜撰な医療行政を戦後40年間継続し、今なおその被害発生・拡大の新装を隠蔽している厚生省(当時)の責任と真相を明らかにしないまま、救済の費用には『増税』が必要、という厚労省の姿勢は、自らの責任を棚上げしたまま国民全体にその負担を転嫁するものであり、決して認めることはできません」という声明を出しています。
 国や厚労省は「ダビデイスラエルの全部を治め、その民のすべての者に正しいさばきを行なった」(サムエル第二8:15)というダビデ政権の模範に従うよう要求します。