ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

地震に弱い砂地盤

 地震に伴う液状化現象というものが注目を集めるようになったのは、1964年の新潟地震以後でしょう。あの時信濃川左岸に近い鉄筋コンクリート造り4階の県営アパートが横倒しになった写真を新聞で見て、忘れる事が出来ませんでした。重い建物が地震波で破壊されずに沈み込み、敷設された浄化槽が地表に飛び出すというのは、真に奇異な現象で、その仕組みがどうなっているのかに関心が向かいました。
 大崎順彦著『地震と建築』(岩波新書)にそれが解説されています。しかし完全に理解する為には、物理学の一分野である力学に出て来る圧縮とせん断を学ばなければなりません。ですからそのあたりは省略して、どういう場所で地震の「液状化」が起こるのかを考えてみます。
 1砂地盤(海、川、池、沼などの埋立地に見られる)であって砂の詰まり方がゆるい場所、2地下水が砂地盤のすぐそばに存在する場所というのが基本です。
 そして「地震によって振動が伝わると土の体積は縮まろうとし、水分は密集しようとします。砂同士が結束する力よりも、水圧のほうが大きくなると、水は土の粒子を押し広げていき、あたかも土が液体のようになって」しまいます(http://www.niceliving.net/jiban/jiban/jiban23.htmlより)。するとそれまで砂の粒子をかみ合わせていた力が抜けてしまいます。そしてせん断に対する抵抗力が全く失われてしまうため、重い建物などを支える事が出来なくなり、建物は沈下してしまうのです。http://www.chugoku-geo.or.jp/taxonomy/term/101から図を拝借しました。
  
 この液状化現象は今回のニュージーランド地震でも、クライストチャーチ中心部にて起きました。新潟地震と違って、建物の倒壊がはなはだしく、こうした砂地盤での地震の怖さをまざまざと見せつけられました。
 ところで聖書には、救い主イエス・キリストの有名な砂の上に家を建てた愚かな人と、岩の上に家を建てた賢い人のたとえが出て来ます。
 この時の力は横からの洪水の力と風の力でした。
 結果は砂の上に家を建てた人の家の倒壊はひどく、岩の上に家を建てた人の家の倒壊はありませんでした。
 これはキリストが聖書のみことばを聞いてそれを行なう人と、行なわなかい人(=砂の上に家を建てた人)の結果がどうなるかという事を示す為に、引き合いに出された譬え話でした。
 それは弟子たちに対する説教ではありましたが、未信徒にも適用されます。即ちキリストのみことば=聖書に立脚した人生を送るか、それを拒絶した堅固な土台のない人生を送るか、という選択の問題です。その結果は神が公平に裁かれます。