ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

鳥の子孫は恐竜なのか

 2月11日の朝日新聞は、東北大学の田村宏治教授らの研究により、発生学上鳥の指が位置的に恐竜のそれと同じになるから、「鳥の祖先やっぱり恐竜」という大見出しの下、「起源論争に終止符」がついた、と記事に記しています。進化論のニュースを大々的に載せる朝日ならではの内容でした。
 この研究論文は米国のサイエンス誌電子版(英語)に発表されたので、それも含め調べて見ました。勿論サイエンス誌は要約しか載せていませんので、他のサイトを参照しました。驚いた事にこうした進化に関わる長年の問題に関心を示す人々の数は多く、各サイトでも随分載っています。東北大学のホームページが詳しい内容を載せています。
 朝日の図は、恐竜の指としてまずヘレラサウルス(原始的な獣脚類?)を取り上げ、それが従来の5本指から「退化して」(進化でなく!)3本になる寸前のものを示しており、次に「進化して」デイノニクス(典型的な獣脚類の肉食恐竜)の3本指になったような事を示しています。恐竜の指は親指、人さし指、中指の3本です。
 鳥の指は従来人さし指、中指、薬指の3本とされており(始祖鳥の指が描かれています)、恐竜との間にギャップが生じていました。田村教授らの研究によると、ニワトリの卵を発生学や遺伝学の見地から詳細に調べた結果、原基(もとになる軟骨の塊り)から指が形成される時期になると、それぞれ一つずつずれて、恐竜と同じ親指、人さし指、中指の位置で指になってゆく事が確認出来たそうです。
 田村教授の強調点はこの「ずれ」にあるそうです。それゆえ恐竜の指と鳥の指は、親指、人さし指、中指で共通し、「恐竜から鳥への進化をスムーズにつなげることができた」と、教授は胸を張っています。
 でもそれは本当でしょうか?一体誰がその小さな事実で恐竜から鳥への進化が証明されたと断言出来るのでしょうか?それを見た人がいるのでしょうか?
 こうした記事は発表当時は研究者たちに強い影響を与えますが、時の経過と共に反論も出され、結局は屑箱にという事になりかねません。
 聖書によれば、鳥も恐竜も神による創造の作品です。
 「それで神は、海の巨獣と、その種類にしたがって、水に群がりうごめくすべての生き物と、その種類にしたがって、翼のあるすべての鳥を創造された…」(創世1:21)。
 「神は、その種類にしたがって野の獣、その種類にしたがって家畜、その種類にしたがって地のすべてのはうものを造られた」(同1:25)。
 「わたしの名で呼ばれるすべての者は、わたしの栄光のために、わたしがこれを創造し、これを形造り、これを造った」(イザヤ43:7)。
 ここには神が種類に従い、恐竜や鳥を創造し、指に至るまでの微細な部分を形造られた事が記されています。いかに発生学から見て、鳥が恐竜に近づいても、鳥は鳥、恐竜は恐竜で別モノです。進化の産物ではありません。