ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

凍結防止剤、融雪剤としての食塩の効用と聖書の塩

 今年は地域的な偏りがあるものの、豪雪となっているところが多く除雪作業が大変ですが、2月12日の新聞では降雪の時の凍結防止剤、融雪剤としての食塩の効用を紹介していました。
 それによりますと、夜間に冷えて道路がカチンカチンになると滑ったりして、車も人間もはなはだ危険な状態になるわけですが、それを防ぐ為に道路に食塩を撒いています。
 ただの水はだいたい0度で凍りますが(凝固点)、これに食塩が加わり食塩水になると、マイナス20度位まで凍りません(凝固点降下)。そして固体としての雪や氷が溶けて液体になる時、周りから熱を奪います。するとそこに向かって熱が移動するので、またそれらが溶けてゆくという事だそうです。
 この食塩は安いものですが、塩化ナトリウムや塩化カルシウムなどが融雪剤、凍結防止剤として市販されています。ネットで見ますと、塩化ナトリウムは50キロ入りで3800円近く、塩化カルシウムは4400円位で販売されています。後者は濃度32パーセントでマイナス 51度Cまで下がるので大いに重宝されそうですが、食塩の倍以上の価格になるので高くつきます。速く溶かすか値段を考えるかという事になります。それで北海道ではマイナス8度以下になると、食塩撒布を止めて砂にしているのだそうです。
 それはとにかく、食塩には凍結防止剤、融雪剤としての効用が大いにあります。勿論食塩の効用はそれに止りません。食事の時は味付けに、また傷口の殺菌剤としての効果もあります。塩は私たちの生活に不可欠なものです。
 聖書においても塩の効用が語られています。
 「あなたの穀物のささげ物にはすべて、塩で味をつけなければならない」(レビ2:13)。「味のない物は塩がなくて食べられようか。卵のしろみに味があろうか」(ヨブ6:6)。「あなたの生まれは、あなたが生まれた日に、へその緒を切る者もなく、水で洗ってきよめる者もなく、塩でこする者もなく、布で包んでくれる者もいなかった」(エゼキエル16:4)。
 しかし塩が象徴的に用いられている箇所もあります。
 「イスラエル人が主に供える聖なる奉納物をみな、わたしは、あなたとあなたの息子たちと、あなたとともにいるあなたの娘たちに与えて、永遠の分け前とする。それは、主の前にあって、あなたとあなたの子孫に対する永遠の塩の契約となる」(民数18:19)。
 この塩の契約という表現ですが、塩が腐敗を防ぎ保存効果を示す事から、神である主の朽ちる事のない契約を表しています。
 「あなたがたは、地の塩です。もし塩が塩けをなくしたら、何によって塩けをつけるのでしょう。もう何の役にも立たず、外に捨てられて、人々に踏みつけられるだけです」(マタイ5:13)。
 これが最も有名です。信徒が地の塩に譬えられています。もし信徒の証が救い主イエス・キリストの香ばしい香りを放ち、人々に感化する力を持てば、大いに効用があった事になりますが、もし未信徒への影響力を失っていたとしたら、何の役にも立ちません。そうした名ばかりの信徒は世にゴマンといます。
 私たち信徒は心して福音を伝えるよう努めるべきです。