ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

キリスト教ブーム

 2月21日の朝日新聞は、「読まれるキリスト教」という題の下で、現在キリスト教の書籍が良く売れ、ちょっとしたブームになっている事を報じていました。
 朝日新聞は伝統的に進化論主義に立っていますから、こうした記事が出る事は滅多にありません。仮に取り上げられても、興味本位という感じで内容の正確さを追求しているわけではありません。この記事を書いたのは浜田奈美さんという人ですが、書店や出版社の編集員などにインタビューを試みていても、さてご自身はどうなのかという事になると、明確な考えはありません。それこそ69年〜70年代の全共闘が問うていた事です。
 それに取材先を見ますと、明らかに勉強不足です。もしキリスト教ブームということが本当なのかどうかを探る記事にしたいと思ったら、その筋では代表的ないのちのことば社とか、老舗の教文館などに訊いてみるべきだったでしょう。丸善などで粘っても、こちらは本当にそうなのかと思ってしまいます。
 また宗教学者や作家にも、なぜキリスト教なのかという事で切り込んでいますが、どうして牧師など教会の有力者にまず尋ねてみないのかと思います。前者は内容からしても「的外れ」になる可能性だってあります。時代の閉塞感は確かにありますが、本当に人々は分厚い聖書に向かっているのでしょうか。まともにそれと向き合っているのでしょうか。
 雑誌かなにか分かりませんが、『考える人』という本の編集部に属する須貝理恵子さんは「聖書は壮大な物語として読めるし、神話や歴史、寓話や詩など文学表現のアンソロジー(*名文選とかいう意味で言っているのでしょうか)でもある」と言っていますが、「神話」「寓話」などという言葉遣いを見ますと、一未信徒としての感想をただ述べているに過ぎません。しかし記事にすれば、その影響力は計り知れません。聖書に真剣に対峙した人なら、それがどうして「神話」や「寓話」などと言えるでしょうか。そこには朝日的なイデオロギー(*人間の行動を決定する、根本的な物の考え方の体系=新明解国語辞典)が、ぽろっと出ています。
 私たち信徒は聖書をそんなものとは見ていません。全巻が主なる神イエス・キリストを証するものです。「聖書が、わたし(=キリスト)について証言しているのです」(ヨハネ5:39)。それゆえキリストは「わたしが道であり、真理であり、いのちなのです」(ヨハネ14:6)と言われました。
 ですから信徒は聖書を神話や寓話ではなく真理として受け入れています。
 米国のAiG(答えは創世記に)サイト(http://www.answersingenesis.org/)などを見て下さい。第一線の科学者たちでさえ、人間の創造や堕落、ノアの洪水などの記事を、神話や寓話ではなく真の事として受け入れ、その立証の為にフィールドワークやインヴィトロ(*試験管内の)での研究を精力的に行なっています。