ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

東日本大震災その4放射能による水のピンチ

 3月24日の朝日新聞朝刊は、原発のある福島県のそれも30キロの範囲どころか、東京23区及び多摩5市に水道水を供給している金町浄水場から、基準値の2倍を越える放射性ヨウ素131(半減期約8日)を検出した事を報じていました。
 金町はJR常磐線で松戸から上野方面行きで一つ目です。ですからその周辺諸都市でも必ずそうした放射能汚染がある筈だと見ていたら、24日夕刊では茨城の常陸太田市東海村(あの臨界事故を起こしたところです)、埼玉の川口市でも基準値を超える放射性ヨウ素を検出したとありました。
 翌日の朝刊では茨城の日立市笠間市、次いで私が住んでいる千葉の松戸市からもそれが検出されたと報じられています。
 この放射性ヨウ素ですが、咽頭に集まりがんを引き起こす事で有名です。それは被爆した乳幼児や子どもで発症しやすく、ちなみにチェルノブイリの場合ですと、ネットで調べたら、子どもの場合で被爆後5年で現れ、10年でピークに達したとあります。
 ですから24日の夕刊では、特に乳児を持つ家庭から役所への問い合わせが殺到したそうです。当然でしょう。福島での事故は必ずや放射性物質が風に乗って関東地方にも飛んで来るのは必至で、あくまで時間の問題だと思っていた人が多くいたでしょうから。
 水、特に飲料水は私たちに無くてはならぬものです。それが無くては私たちは生きて行けません。しかし水が確保されても、いつか私たちは死にます。放射能による汚染水はその死を加速します。私たちは今後普通の死を死ぬ事が出来なくなります。
 その恐怖と不安がいつまでも続くでしょう。
 こうなったのはひとえに科学者たちや企業、当局という人間集団による「安全神話」宣伝の結果であり、明らかに人災です。地震津波も「天災」というのは納得するしかないでしょうが、この原子力による事故は、人間による取り返しのつかない大災害で到底許されないものなのです。
 福島原発3号機はプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料を使用しています。これは通常のウラン使用のものとは異なり、格段に危険性が高いものです。その研究は欧米のほうが進んでいます。古くはhttp://kakujoho.net/mox/mox99Lyman.htmlのサイトや福島原発事故を受けての最新のサイエンティフックアメリカンのサイト(http://www.scientificamerican.com/article.cfm?id=mox-fuel-nuclear)参照。日本では高木仁三郎氏の『証言』等の書物をご覧下さい。そんな重大な情報は日本ではほとんど聞かれません。
 私たちは単なる復興というのであれば、神戸が実証したように或る程度可能でしょう。でも原発による完全な復興なんてあり得ません。
 これからはこの事故の影響についての情報に怯えつつ生きて行かねばなりません。私たちに希望はあるのでしょうか? 
 もし全く汚染のない純粋ないのちの水があってしかも無料、それを飲めば永遠のいのちに至るというのであれば、人はそれを飲むのに躊躇するでしょうか。
 聖書の主なる神は「いのちの水がほしい者は、それをただで受けなさい」(黙示22:17)と言っておられます。いのちの水は救い主イエス・キリストの象徴でもあります。この方がこう言い切っておられます。
 「わたしが与える水を飲む者はだれでも、決して渇くことがありません。わたしが与える水は、その人のうちで泉となり、永遠のいのちへの水がわき出ます」(ヨハネ4:14)。
 繰り返しますが、私たちは今回の事故で通常の死より早まる死の予測の中で生きてゆかなければなりません。その絶望の中の唯一の希望は、死んでも死なない永遠のいのちしかありません。もしこの救い主キリストを信じれば、たとえ地上では「無念の死」となるかもしれませんが、天国においては全く安全な永遠のいのちを生きる事になります。