ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

計画停電で暗闇が増した日本

 東日本大震災地震津波による大被害をもたらしただけでなく、福島県原発施設破壊という巨大な災害をも引き起こしました。
 この原発を推進して来た東京電力は今懸命に被害の拡大を防ぐべく尽力しているようですが、放射能という一度生じたら暴走してしまうものを押さえ込む事が出来ずにいます。それで3月30日会長は福島第1原発の1〜4号機を廃止せざるを得ない事を正式に発表しました。
 これまで電力供給の相当量を原子力に頼って来た国が大打撃を受ける事になります。加えて福島、茨城両県に存在する大規模火力発電所も今回の地震で大きな被害を受けており、復旧の見通しが立たないとの事です。
 その為東京電力は大幅に不足する電力供給量に鑑みて、計画停電を実施せざるを得なくなりました。
 それで国内地域を幾つかのグループに分け、時間帯を決めて停電を実際に開始しました(その時間、地域に関してのずさんな計画は目に余るものがあり、いずれの地域でも混乱が生じています)。
 この影響で夜間に真っ暗になったところもあるでしょう(私の住む場所は酒やパンの大きな製造工場がある為か、初期の停電を除き実施されていません)。また節電の為に電車内では昼間も暗く、日曜日に長い時間をそこで過ごす私としては、聖書のような字の細かいものが良く見えなくなりました。勿論コンビニやスーパーでも、ひどく暗くなっており、食料の買物に行くのが憂鬱になってしまうほどです。
 この電力不足で今後も長期にわたる計画停電の実施が必須でしょう。特に今年も暑い夏を迎えようとしていますが、昨年クーラーに頼り続けて来た人々にとっては、過酷な夏となりそうです。熱中症による死者の増加が、お年寄りを主体に起こる事でしょう。
 そのように計画停電は人々の心も暗く憂鬱なものにしそうです。
 そうした事を考えている時ふと浮かんだのが次の聖句です。
 「暗やみの中にすわっていた民は偉大な光を見、死の地と死の陰にすわっていた人々に、光が上った」(マタイ4:16)。
 これは世を暗闇の支配から救い出す為に、人のかたちをとって来た救い主イエス・キリストが福音宣教を開始される直前に出て来る聖句です。光とは勿論救い主キリストの事を指しています。暗やみの中にすわっていた民とは私たち未信徒の事です。
 今私たちは計画停電の最中にあって、身も心も暗闇の状態です。そして未知の放射能汚染とそれによる病気や死を恐れています。まして地震津波で家屋が倒壊し、避難所で夜も不便な生活を余儀なくされている多くの人々もそうでしょう。
 しかしこの救い主を信じる人々は暗闇から光の子とされます。そして光の子らしく希望を持って新たな一歩を踏み出す事が出来ます。
 「あなたがたは、以前は暗やみでしたが、今は、主にあって、光となりました。光の子どもらしく歩みなさい」(エペソ5:8)。
 長く続くであろう暗闇と絶望の中で過ごす方々の守りを祈ると共に、単なる精神的頑張りでなく、このキリストと共に歩む中で立ち直る事が出来たら幸いです。