ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

米国先クローヴィス文化とその年代

 テキサスA&M大学の考古学研究者たちは、テキサス州中央部に位置するバトルミルク・クリーク近くの遺跡を発掘しました。そのクリーク(小川)は過去において周期的に水が溢れ、遺跡を粘土質の堆積物で覆っていました。そこを注意深く掘り進めた考古学者たちは、15,528点にも上る石器片を発見したのでした。大半は石器加工後の薄片で、中には完成品もあり、チャート製のスクレーパー(動物の皮剥ぎなどに用いられます)などが見つかっています。下図はICR(米国創造研究所)サイトより。

 それらの石器には明らかに石刃技法とか両面加工技法が見られ、既に確立していた北米クローヴィス文化と共通点はあるそうですが、後者は尖頭器を主体にしています。下図はウイキペディアより。

 研究者たちはクローヴィス文化層の下をさらに掘ったところ、新たに異なる石器技法の文化層を見つけ、それに先クローヴィス文化と名付けました。層序関係から先クローヴィス文化の方が古く、北米最古の文化となります。
 問題はその年代です。彼らは石器に付着していた土を、光刺激発光(OSL)年代測定法という新しい方法で調べた結果、13,200〜15,500年前のものと推測しました。
 しかし米国創造研究所のブライアン・トーマス氏によると、この方法は年代測定ではなく、電子を測定する為のもので、光エネルギーで活性化された電子を捕獲して処理をするそうですが、それを年代に変換する時仮定が入って来ます。その仮定が正しいかどうかは、他の測定法と比較してみると分かるそうです。例えばオーストラリア最古のマンゴマンという人間の遺物を、放射性炭素年代測定法、ウランー鉛年代測定法、層位学的方法、熱ルミネッセンス年代測定法とこの光刺激発光年代測定法で計測した結果、全てが異なり、28,000年〜63,000年の幅があったそうです。これらが本当に正しい年代を示すなら、全て一致しなければならないのですが、そうはなりません。要するに仮定に問題があります。例えばウランー鉛法では、過去にウランの崩壊速度が極めて速かったのではないかという仮定が、創造論の研究者から出されています。
 そこで創造論ですが、こうした文化は遺物層がちゃんと残っている事から、ノアの洪水以後(この洪水では全てが破壊される事は、今度の東日本大震災で明確です)のものであり、ノアの洪水が今からおよそ4,400年前に生じ、それ以後一つだけの氷河期がおよそ500年続いたと見られる事より、今から3,900年ほど前までの間の話になります。先クローヴィス文化もクローヴィス文化も、今から4,400年〜3,900年前のどこかに位置するという事です。