ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

原発の放射能情報で右往左往する人と聖書の飼い主

 4月8日の朝日新聞には、福島第一原発周辺市町村の住民たちが、避難勧告で右往左往している状況が書かれていました。
 私の友人がかろうじて助かった福島県南相馬市の住民たちは、特に一貫性の無い上からの指示であちこち移動を余儀なくされ苦しんでいる事を知らされました。
 南相馬市は東日本大地震の際、500人近くが死亡、約1000人がいまだ行方不明で、南北を走る国道6号の東側海沿いは壊滅状態だそうです。
 それだけでなく、今も放射能を出し続けている福島第一原発から半径20キロ以内に一部がかかっていますし、30キロ以内ですと半分以上がかかってしまいます。地震津波原発災害の3つをもろに受けた市となります。
 ですから朝日報道によると、市は「福島第一原発を中心とする半径20キロと30キロの同心円で三つに分断され」てしまいました。
 そうした所に位置していた為、11日政府は3キロ圏内のみ避難を指示、10キロ圏内の住民に屋内退避を指示、翌12日には10キロ圏内は勿論、20キロ圏内の住民にも避難を指示しました。15日には20〜30キロ圏内の住民に屋内退避を、さらに25日には20〜30キロ圏内で自主避難を要請したとあります。
 南相馬市の住民は、被害状況の拡大と共に政府の方針がくるくる変わるので、どう対応してよいか図りかね、「右往左往」する事態になってしまいました。
 しかも南相馬市に限らず20キロ圏内を避難指示区域から警戒区域とする案が、4月7日に政府から出されました。この警戒区域の指定が実施されると、災害基本対策法では自宅に戻ったり、退去を拒んだりすると、何と罰金や拘留が課される事もあるそうです。
 まさに踏んだり蹴ったりの状態で、反発する住民の方々で避難先から一時帰宅をしたり、内部に留まったりする人々も出て来ました。政府の指示が曖昧である以上、やむを得ない事でしょう。
 それより愛する人を失ったりして3重苦にあえぐ住民の方々が弱り果て、今にも斃れそうになっている様子が想像されます。
 ですから聖書の救い主イエス・キリストは弟子たちを通し、こう書かれたのです。
 「また、群衆を見て、羊飼いのない羊のように弱り果てて倒れている彼らをかわいそうに思われた」(マタイ9:36)。
 南相馬市の住民はまさに羊飼いのいない羊のようです。
 そこで主イエスはご自分の事を次のように宣言されました。
 「わたしは、良い牧者です。良い牧者は羊のためにいのちを捨てます」(ヨハネ10:11)。
 これから原発周辺に留まらず、広範囲の人々が原発災害で苦しみ、将来の事を不安に思うでしょう。
 私にしても千葉県に住んでいますが、これから放射能汚染が自己の体内に及ぶ事は十分予想しています。でも30歳で大病し、死ぬ直前まで行きながら、35年も生かされて来た身ですから、逃げない覚悟でいます。そして「もはや死もなく、悲しみ、叫び、苦しみもない」(黙示21:4)天国を待ち望みます。