ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

土屋愛寿著『生きた地球をめぐる』を読んで

 図書館から上記の本を借りて読みました。著者は勿論進化論信奉の地質学者ですから、そうした観点から世界中に存在する珍しい地形や、今も活動している地形のあるところを旅して、私たちに紹介しています。
 土屋氏が進化論者である事の明確な事実は、例えばアフリカ大地溝帯で見つかった類人猿などの化石に対する見解から分かります。私たち創造論者たちはホモ・エレクトス以降の化石から人間の範疇に属するものとし、それ以前のものは全て人間に先立って創造された別の種類の動物たちとしています。
 それはとにかく、世界にはこうも不思議ですばらしい地形が残されているものだと、感心しながら読み終えました。
 本の第五章ではオーストラリアの地形の紹介がされています。西岸南部にピナクルズ(尖塔)という奇妙な地形が林立していますが、著者はそれがどのようにして出来たかを明快に説明しています。私が目に留まったのは、その後の原住民アポリジニがウルルと呼んでいるエアーズ・ロックというものです。

 これは何と世界最大の一枚岩だそうで、上記写真で見える部分は全体の十分の一だそうです。周囲9.4キロ、高さ348メートルあります。
 それは過去に大きな地殻変動があり、褶曲した上部が地上に出現、さらに浸食を受けて、現在のように孤立した巨岩となったのだそうです。
 とすれば、それは創造論者から見て、ノアの洪水による大激変の後隆起して現れたものでしょう。今からおよそ4千年前の出来事で、著者の主張する4億年ではありません。
 著者の土屋氏は昔初めてこの山に登頂したと記しています。今でこそ観光客で溢れていますが、昔はおよそ何もなかったそうです。
 この巨岩を本で眺めているうちに思い出したのが、聖書の岩です。巨岩という名詞では出て来ませんが、まさに巨岩にふさわしいものです。
 実はその岩は主である神を表しています。
 「主はわが巌、わがとりで、わが救い主、身を避けるわが岩、わが神。わが盾、わが救いの角、わがやぐら」(詩18:2)。
 原住民がウルルと呼んでいるのは、暑い日を避ける「日陰の場所」という意味だそうですが、私たちがあらゆる状況にあって自己の身を委ね、とりわけ危機にあって身を避けるべき方、それが主なる神、救い主イエス・キリストという事になります。私たちはこの巨岩のように揺るがぬ方、天でそびえ立つ方、敵や危害から守り導いて下さる方に信頼を置いているのです。
 とりわけ教会はこの岩なる救い主イエス・キリストという土台の上に建てられた者たちの集まりです。
 「わたしはこの岩の上にわたしの教会を建てる。陰府の力もこれに対抗できない」(マタイ16:18)。
 今回の巨大地震津波原発という大事故により、陰府の淵まで追いやられた人々は多かったですが、普段からこの岩なる救い主を信じて、自己の身を委ねていれば、いざという時にも安心です。