ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

災害援護資金は当然無利子で

 4月22日の新聞報道によると、東日本大震災の被災者の生活再建に向けて、厚生労働省は災害援護資金の貸付を無利子とする放心を決めたとありました。
 今回の大震災は地震による家屋の倒壊は勿論ですが、特に付随して生じた津波による被害が甚大でした。被害地の海岸付近に住んでいた人々は、家も所有物も全て水に流され、何も残らなかったのです。映像でそれを見た私も茫然たる思いでした。とにかく助かったとしても、全く着の身着のままで、これからどうやって生きて行こうかと考えた時、暗澹たる気持ちで、希望など萎えてしまうところでしょう。
 確かにこの災害を自分の問題として考えた他の地域の人々は、お金を寄付したり、モノを送ったりして、いろいろ援助しています。でもそれが全く追いつかないほどのひどい災害になってしまいました。
 無一文から生計を立てる為には、どうしても先立つものが必要です。
 ところがこれまでは、」厚生労働省のホームページを見ますと、最高でも350万円まで、しかも据え置き期間(3〜5年)も含めて10年間、利率年3%(据置期間中は無利子)となっていました。
 22日に載った新聞記事ではそれが訂正され、最高額は変化ないものの、期間が13年と増え、しかも利子はゼロとする法案が新たに提出されるという事でした。比較してそれほど大きな違いはないものの、この無利子というのは借りる弱い立場の人々にすれば、幾分ほっとするところではないでしょうか。
 こちらも失業中の貧困独身層に属し、寄付金といってもスズメの涙ほどしか出来ません。では職業柄被災地の人々の心のケアをと思っても、まだ交通が至る所分断されていて、行く事も出来ません。6回の手術があって普通の人のように働けないので、過酷な状況ではかえって現地の人々に迷惑をおかけするのではないかと、内心忸怩たる思いです。
 ところでこの利子問題ですが、聖書ではどう言っているのでしょうか。
 「わたしの民のひとりで、あなたのところにいる貧しい者に金を貸すのなら、彼に対して金貸しのようであってはならない。彼から利息を取ってはならない」(出エジプト22:25)。
 これが神である主のご命令でした。同胞の貧しい人々にお金を貸す事があっても、決して利息をとってはならない、という強い調子のもので、いわゆる十戒に続いて出て来るみことばでした。
 それに違反して罪を犯したらどうだったでしょうか。
 「利息をつけて貸し、高利を取るなら、こういう者ははたして生きるだろうか。彼は生きられない。自分がこれらすべての忌みきらうべきことをしたのだから、彼は必ず死に、その血の責任は彼自身に帰する」(エゼキエル18:13)。
 私は厚生労働省の役人がこの聖書のみことばを恐れ、出来るだけ多く困っている人々に無償で課すべきです。