ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

電気を一切使わないアーミッシュの人々と近頃の事件

 4月29日のワシントン・タイムズ電子版(英文)は、米国ペンシルベニア州アーミッシュ農家のうち、生乳を販売していたレインボウ・エーカーズ・ファームが、米国食品医薬品局によって摘発された事を伝えていました。
 私たちバプテスト教会の主張によれば、非常に古い時代(聖書の時代)オランダにいたバプテストたち(アナバプテスト=再浸礼派のキリスト教徒たち)は、後に指導者メノー・シモンズの名からメノー派、またはメノナイト派と呼ばれていました。彼らのうちには宗教改革の頃迫害を避けて米国に移住した者たちもいて、若干の教義の違いからこの群れを離れた指導者ヤコブ・アマンの名前をとって、新たにアーミッシュと呼ばれるようになったのです(従ってウイキペディアの記載に間違いがあります)。米国での生活拠点は主としてペンシルベニア州という事です。
 彼らは独特な生活様式を営んでいます。米国移民の当時からずっと電気を使用せず、自給自足の農業や牧畜を行なっており、生活のあらゆる領域で聖書を主体に質素さを尊んでいます。
 その為牧畜においても、牛から搾り取った生乳を用いており、低温殺菌したもの(いわゆる牛乳)を使用していません。摘発した米国食品医薬品局は、それではサルモネラ菌大腸菌などの有害な菌が含まれる可能性があり、消費してはならないという立場です。でもアーミッシュは低温殺菌で有益な菌も死滅してしまうので良くないという考え方をとっており、生乳こそ健康に良いという立場にあります。従って自由な選択権があると主張しています。
 彼らはペンシルベニア州南部に位置するメリーランド州などの生乳愛好消費者たちに販売をしていました。そのうちのレインボウ・エーカーズ・ファームが標的にされたのです。
 ちなみに国全体で1千万人もの生乳消費者がいるそうですが、州別で見ると10州は完全に合法的、11州は不法、その他の州は販売や消費に何らかの制限を設けているとの事です。
 食品安全を研究している人々は、低温減菌で腸チフスとかジフテリアが激減したのだからその方法を維持すべきだと言い、生乳愛好者たちは食品医薬品局が大規模牛乳生産者たちと共謀してそうした行為を行なっていると非難し、両者が歩み寄る気配はありません。ましてアーミッシュの人々ならなおさらです。
 それより私たちが学ぶべき事は、アーミッシュたちの簡素な生活ではないでしょうか。米国での電力普及は当たり前のようになっていますが、その中であえて電力を使わないという生き方は、日本の3・11原発大災害以後出ている原子力廃止の推進派にも参考になるのではないでしょうか。
 ウイキペデイアのサイト(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%9F%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A5)から、彼らの生活や信仰を覗いてみて下さい。