ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

写真の現像

 私は昔から写真が趣味で一時は現像液なども備えて自分で現像した事もあります。
 ところが時代が変わり、現今はアナログのカメラもほとんどなくなり、デジタルのものが主流です。従って現像キットなどの一式が売れるような事も、ほとんどなくなったのではないかと思います。携帯にもカメラ機能の付いているものが多く、今や写真は趣味というより多くの国民にとっては必需品のようなものになっているのではないでしょうか。
 その現像キットですが、斉藤勝裕著『知っておきたい有機化合物の働き』を読んで、面白い発見をしました。
 即ちフィルムには臭化銀という物質が塗られていますが、それにレンズを通過した光が当たると、臭化銀のうち銀イオンが還元されて金属銀になります。フィルム面に金属銀による像が出来た事になります。それを潜像と呼ぶそうです。
 しかしその潜像では金属銀が少ない為に目に見えません。これまで当たり前と思っていたのが、微量の金属銀のせいだったと分かりました。
 それで金属銀の量を増やす必要があります。それにはヒドロキノンなどといった主薬が入った有機系還元剤が現像液として使われます。
 そこに暗室でフイルムを浸すのですが、見えなかった潜像が次第にはっきり見えるようになります。わくわくする時間です。
 後は定着と焼付けという作業で写真が完成します。
 これを読みながら、目の見えない人に対して救い主イエス・キリストが、その両眼に二度つばきをつけ、はっきり見えるようにさせられた記事を思い出しました。
 皆様ならこの主イエスの行動を「愚か」」としてさげすむかも知れません。しかし神を畏敬する人であるなら、「神の愚かさは人よりも賢く…」(コリント第一1:25)というみことばを受け入れます。
 「イエスは盲人の手を取って村の外に連れて行かれた。そしてその両眼につばきをつけ、両手を彼に当ててやって、『何か見えるか。』と聞かれた。すると彼は、見えるようになって、『人が見えます。木のようですが、歩いているのが見えます。』と言った。それから、イエスはもう一度彼の両眼に両手を当てられた。そして、彼が見つめていると、すっかり直り、すべてのものがはっきり見えるようになった」(マルコ8:23−25)。
 ここで主イエスが盲人に対して2度つばきをつけられた事で(記事にはそう書かれていませんが、2度目の動作でイエスの両手には、1度目の唾液がまだ残っていたと想像します)、盲人が次第にはっきりモノが見えるようになった事実は、上記の露光による潜像から現像に至る2段階の作業とよく似ています。
 これを見て馬鹿だなあと思われるあなたへ。主イエスは全能の神で、あなたに出来ない事は何でもお出来になる事を肝に銘じて下さい!