ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

中国で発掘された「諸城の暴君」と呼ばれる巨大恐竜とその埋没年代

 4月9日の米国創造研究所(ICR)サイト(英文)では、「中国の恐竜はノアの洪水で化石になった」という題で、ブライアン・トーマス氏の論文が掲げられていました。
 元の論文はアイルランドにあるダブリン大学のデビッド・ホーン教授らが「白亜紀研究」誌に発表し、英国テレグラフサイトに一部掲載されています。(http://www.telegraph.co.uk/science/dinosaurs/8420106/T-Rexs-cousin-found-in-China.html)。
 それによりますと、体長11メートル、体高4メートル、体重6トンという巨大な肉食恐竜化石が、中国山東省諸城というところで発掘されました。その恐竜は有名なティラノサウルス・レックスと同じ位の大きさで、復元された想定図もそれと良く似ています。それでティラノサウルスが「暴君トカゲ」という意味を持つので、発見された地域「諸城」と組み合わせて、「諸城の暴君」という名前がつけられました。下図は上記サイトから借用。

 但し発見されたのは頭蓋骨、顎骨、歯の一部です。問題はどうしてそのような巨大な化石が、他の多くの恐竜の群れと共に寄せ集められて発見されたのかという事です。テレグラフサイトでは「その地域は大氾濫原で、諸々の洪水の時期に多くの恐竜の死体が押し流されて来て化石となった」と説明しています。でもトーマス氏はそんな巨大な獣脚竜が他の恐竜と共に押し流されたからには、その洪水は凄く強大なものでなければならなかったと推測しています。今度の東日本大震災津波でさえ、その縮小版を私たちに見せつけています。そうして寄せ集められた恐竜の化石群は、米国創造研究所の創始者である故ヘンリー・モリス博士が「恐竜の墓場」と呼んでいるほど、バラバラになって共に堆積しています。
 そうした激変作用が生じなかったらどうでしょうか。
 今読んでいる北村雄一著『みんなが知りたい化石の疑問50』でも、「生物の遺骸が化石になるまでは、いくつもの難関があります。まず遺骸が残らなければ、そもそも化石にはなれません。生物は、使える資源はなんでも使おうとします。ですから死んだ動物というごちそうを見逃さず、骨まで食べてしまいます。食べ残された遺骸だけが化石になれるわけですが、そんな機会はほとんどありません」と書かれています。
 一方トーマス氏も「そんな巨大な生物が通常の場面で自然の原因で死んだとすれば、他の動物たちが速やかにその死体を漁ったでしょうし、残った組織は今日と同じようにすばやく腐ってしまったでしょう」と言っています。
 でも北村氏は「過去に作用した過程は、 現在観察されている過程と同じ」という進化論の斉一説を信じている進化論者であり、トーマス氏は、化石包含岩石層は、死体が腐ったり、腐肉を漁る動物たちに食べられる悠長な過程よりも、もっと急激に生じたはず、というノアの洪水による激変説を主張する創造論者です。北村氏はその本を見る限り、化石化が滅多に無い特殊な条件下でしか起こらない事を理解していません。
 ですから私もトーマス氏と共に、最大の陸地動物でも全く圧倒し、化石の墓場に化石として埋没させるような最強の力を備えた洪水、即ちノアの洪水こそ一番良く生じたことを説明出来ると主張します。