ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

東日本大震災後なぜ結婚相談が急増したのか

 5月15日の朝日新聞は、「震災後結婚相談が急増」という題で、その理由を追及していました。
 それまでは様々な理由で結婚をしない人々が増えていました。20〜40歳代での各層別での統計をネットで見ても、6年前という古い資料ではありますが、確かに「急激」と言っても良いほど増加していました。
 少子化で出会いの機会が減ってきているとか、年収平均270万円の半分135万円以内に収まってしまう若者貧困層が相当数を占めており、結婚したくても出来ないといった経済的理由も頭に浮かびます。「結婚」を題とした新書などを見かけない、或いは読んでいない為、定かな事は分かりません。一度腰を据えて考えてみたい問題です。
 今度の東日本大震災では2万人を越える死者・行方不明者が出ていますが、理不尽にも家族の紐帯を断ち切られた人々が多くいます。
 そうした情報を見聞きしながら、一人で暮らしている事に改めて不安を感じた人々が結構いるのではないかとの朝日の見立てですが、東北から関東までの都市部では、震災後特に女性を中心に結婚相談所への問い合わせ数が殺到しているそうです。
 こうした問題に詳しい中央大学山田昌弘教授は、「想定外の危機を経験したり見聞きしたりする中で、平時には一人でも大丈夫と思っていた人が確かな保障がほしいと強く感じたのだろう」と述べています。
 この結婚制度は聖書における創世記のはじめから神が制定されたもので、「男はその父母を離れ、妻と結び合い、ふたりは一体となるのである」(創世2:24)と書かれています。これは「生めよ。ふえよ。地を満たせ」(創世1:28)という神のご意志の為の必須の条件でした。
 一方で新約時代のパウロは「現在の危急の時」と断りながら、こんな事も言っています。
 「独身の男は、どうしたら主に喜ばれるかと、主のことに心を配ります。しかし、結婚した男は、どうしたら妻に喜ばれるかと世のことに心を配り、心が分かれるのです。独身の女や処女は、身もたましいも聖くなるため、主のことに心を配りますが、結婚した女は、どうしたら夫に喜ばれるかと、世のことに心を配ります」(コリント第一7:32−34)。
 ですから特殊な状況での男女の未婚を認めています。例えば私の場合には、早くから病気になり、介護制度も無かった時代にひたすら側に寄り添っていた為、機会を逸してしまい、いまだ独身です。その利点は救い主の為に時間を多く割ける事ですが、朝日の調査のように、時には孤独感を覚える時もあります。
 でも未曾有の危機に世で狼狽している読者者と比べると、「見よ。わたしは、世の終わりまで、いつも、あなたがたとともにいます」(マタイ28:20)と言われる救い主イエス・キリストがいつも共にいて下さるので、慰められ生きる意欲を失わないでいます。
 旧約の時代イサクは「その母サラの天幕にリベカを連れて行き、リベカをめとり、彼女は彼の妻となった。彼は彼女を愛した。イサクは、母のなきあと、慰めを得た」(創世24:67)とあり、イサクとリベカの結婚では、特に母親を失って孤独感もあったであろうイサクが、大いなる慰めを得たであろう事を思うと、うらやましいと感じる時はありますが。