ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

福島第一原発3号機の冷却配管は津波ではなく、地震で既に破損していた

 5月25日の朝日新聞は、一面で「冷却配管地震で破損か」という題でその顛末を詳しく報じています。
 東電はこれまで「想定を大幅に超える大きさの津波」が、炉心を冷やす為の冷却配管を破損し、非常用発電機も壊した為に、炉心溶融(いわゆるメルトダウン)を起こしたと主張していました。
この冷却配管を含む系は、原子炉の水が失われた場合、急速に水を注入し、核燃料の熱による空焚きになるのを防ぐ「緊急炉心冷却システム=ECCS)と呼ばれています。それは特に高い耐震性が要求されます。
 私たち素人は日常生活において、ガスコンロに鍋をかけて煮物をしますが、その煮具合を注視しないで、他の事を考えているうちに、お湯が無くなり、鍋が空焚きの状態になってしまった事をよく経験します。素材の脆弱な鍋なら熱せられて溶け、火事になってしまうところです。ネットではお風呂の空焚きの例が載っていました。風呂栓が確実に閉まっていないと、知らないうちに水位が下がり、樹脂製の循環口が溶融し、火事になるという事です。
 ですから今度の原子炉空焚きにより、核燃料が露出し、炉心溶融に繋がった事は、容易に想像出来ます。
 しかし東電の幹部は、反原発科学者らの言う事に耳を傾けず、「ど素人めがわあわあ騒いでいる」と軽蔑・無視し、最高の頭脳を持った自分たちだけが詳しい事を知っていると、不遜な態度を取り続けていました。
 それが地震直後に3号機の炉心溶融が起きた事を、およそ2ヶ月後の5月24日にやっと認めました。
 しかしこの3号機冷却配管は、最強の耐震装置を備え、その損傷や炉心溶融はあくまで津波による被害だと言い張っているようです。
 それに対しては阪大の宮崎慶次名誉教授が、高圧注水系の配管は建屋内を通っており、津波の直撃で損傷した事は考えられず、最初の地震そのもので壊れたと推測しています。それが妥当な見解でしょう。ではなぜ東電はそれを認めたがらないのでしょうか。
 推測その1。「人がもし、何かを知っていると思ったら、その人はまだ知らなければならないほどのことも知ってはいないのです」(コリント第一8:2)。 東電関係者は最高頭脳を誇っていますが、実際には廃棄物処理の事や、海洋汚染による生態系激変、放射能の人体汚染と内部被爆等々について、実は何もわかっちゃーいないという事です。要するに「専門馬鹿」という事です。ならば私たちはその専門馬鹿を再生産する、東大をトップとした大学教育を破壊・再生しなければいけないのではありませんか。それをしない元凶は週刊朝日にも見られます。3・11を報じながら、相変わらず東大その他の大学合格者の高校別ランキングなどを並行して書き添えています。
 推測その2。「それは、私たちがあなたの御前で多くのそむきの罪を犯し、私たちの罪が、私たちに不利な証言をするからです。私たちのそむきの罪は、私たちとともにあり、私たちは自分の咎を知っている」(イザヤ59:12)。
 これによりますと、東電関係者は実際早期に自分たちのミスを知っていながら、それを隠し続け(それが罪というものです)、結局は自分たちに不利となるような間違った証言を世間に対して公表し続けたという事でしょう。バレる事はないという全く浅はかな考えを抱きながら。バレても地震より津波のせいにしておけば、天災で少しは自分たちに有利になると思いながら。
 でも聖書はこう言っています。「隠れているもので、あらわにならぬものはなく、秘密にされているもので、知られず、また現われないものはありません(ルカ8:17)。神は全てご存知で、「すべての隠れたことについて、すべてのわざをさばかれる…(伝道者の書12:14)のです。