ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

再度モササウルスの年代測定について

 米国創造研究所の5月14日のサイトで、以前取り上げた事のある「モササウルス」についての再度の検証記事が載っていました。
 モササウルスは昨年11月12日のはてな日記で初めて書きました。ウイキペディアに「中生代白亜紀後期の約7,900万 - 約6,500万年前に生息していた肉食海棲爬虫類の絶滅した属」とありますが、今も科学者たちは放射性年代測定法(カリウムーアルゴン法、ウランー鉛法、ルビジウム - ストロンチウム法など)による長年代測定結果に、毫も疑いを持っていません。
 ですから今回放射性炭素年代測定法(半減期およそ5,730年で、せいぜい2万年前位までしか測定出来ません)も導入して調べてみたのは、上記のような古いとされる海の爬虫類に「軟組織」が見つかったからでしょう。プロス・ワン誌に投稿したスエーデンルント大学のヨハン・リントグレン氏ら研究者たちは、モササウルス上腕骨軟組織の微細な研究から、コラーゲンタンパク質を見出しました。それもタイプ1型(最も多量に存在するコラーゲン。大きくよく組織化された高い引っ張り強度を持つ原戦意を形成=ステッドマン医学大辞典より)と具体的です。
 しかしそこには放射性炭素14が豊富に存在し、年代も今から24,600年という極端に若い数値が出た為、研究者たちはその事実に対して、たぶんに偏見に満ちた解釈をしました。存在するはずのない炭素14が7千万年前の爬虫類に見つかったのは、砂岩層という海生堆積岩環境下では、比較的小さな(別の)沈積成分によるもの、といった事を示唆しています。しかし研究チームはそう古くないバクテリアの混入は否定しています(論文の要約しか見ていませんが)。
 検索すると他の進化論研究者たちは、やはり最近のバクテリア混入の為だと解釈しているようですが、創造研究所のブライアン・トーマス氏は、もしそうならバクテリアに特有のホパノイドなどのタンパク質が存在するはずなのに見つかっていないと、プロス・ワン誌の論文から反論しています。
 また論文ではタンパク質から抽出されたアミノ酸分析の事にも言及しており(要約で)、さらにタンパク質に存在しないリン酸塩(DNAの主たる構成物質)が見つかっている事から、トーマス氏は研究チームがモササウルスのDNA配列も一部特定したのではないかと推測しています。しかし研究論文にはそれが出ていません。なぜでしょうか?それはDNAはコラーゲンよりももっと早く崩壊してしまうので、もし存在したとしたら、700万年前という想定そのものが崩れてしまうからだとトーマス氏は強調しています。
 放射性年代測定法で出てきた結果も、新し過ぎるとか古過ぎるという事がある為、概して進化論主義研究者たちは、自己の解釈に適合しないデータを日の目を見ないうちに廃棄してしまいます。これまで考古学的遺物の放射性炭素年代測定法でも、そうした事を窺がわせる事例が多くありました。
 結局モササウルスは発見された軟組織が真正なものであり、それが残っているのは(DNAについては隠蔽か?)その生息年代が数千年前という創造論者の主張、聖書の事実を補強するものでしょう。トーマス氏もそう結論づけています。