ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

グリホサート(除草剤の一種)耐性の遺伝子組み換え作物ーその危険性

 6月30日のグリーンピースサイト(英文)では、「除草剤耐性と遺伝子組み換え作物」という題で論文を載せていました。このサイトでは同じ日にラッセ・ブルン氏による「超雑草に対する化学戦争を終わらせる時だ」というブログもありました。両者を参照しつつ考えてみます。
 問題となっているのは米国大手化学メーカー「モンサント社」が1970年に開発した「ラウンドアップ除草剤」と、同じく同社開発による遺伝子組み換え「ラウンドアップ・レディー作物」の事です。
 ラウンドアップ除草剤は、その成分として「グリホサート」という化学物質を持っています(分子式はC3H8NO5P)。多くの研究によると、それはガン・出生異常・パーキンソン病を含む神経疾患・人間の胚細胞を含む細胞の損傷・ホルモンバランスの崩れなどを引き起こしている、又は起こす可能性を持った危険な物質なのです。

 そしてラウンドアップ・レディ作物は、遺伝子組み換えによりラウンドアップ除草剤に耐性を持つようになった作物です。大豆が代表的なものです。他にもトウモロコシや綿などがあります。さらに他のサイトを見ると「芝」も開発中との事です。ラウンドアップ除草剤を使うと、あらゆる雑草や植物を殺してしまうそうですから、ラウンドアップ・レディ作物の種子を使用する際は、ラウンドアップ除草剤も一緒に使わなければなりません。モンサント社はそのようにして儲けを得ています。
 ですから両者併用により、労働力の大幅な削減(人件費削減)や雑草制御費用の節約が出来るので、米国農家では今も盛んに使われているようです。EPA(=環境保護庁)も「比較的毒性が低く、発癌性や催奇性の作用が無い」としているようです。
 ところが実態は最近大分異なって来ました。人間の健康への懸念、生物多様性への懸念、環境への懸念が増加し、スーパーウイード(=超雑草)も出現するようになりました。この超雑草との戦い(いたちごっこ)で勝利者はいませんが、人間の健康、環境、農家、消費者等全て敗者となってしまいます。ですから今はグリホサートを完全に止め、超雑草との化学戦争を終わらせる時なのです。
 実は雑草との戦いで「汗水たらして」働くのではなく、除草剤と遺伝子組み換え作物の併用で生産を大幅にアップしようという考え方は、聖書の神の教えとは相容れません。人間が罪を犯し堕落してから、神はこう言われました。
 「土地は、あなたのために、いばらとあざみを生えさせ、あなたは、野の草を食べなければならない。あなたは、顔に汗を流して糧を得、ついに、あなたは土に帰る。あなたはそこから取られたのだから。あなたはちりだから、ちりに帰らなければならない」(創世3:17−18)。
 これが人間の「宿命」です。いばらやあざみは雑草を指しています。当時の作物は大麦や小麦が主体でしたが、ひたいに汗して雑草を抜く作業を怠ると、たちまち雑草がそれら穀物を塞いでしまいます。それが現代まで続いているわけです。私も茨城の地にいた時、この雑草との戦いで巻け、健康を大いに損ねてしまいました。その時アダムが犯した罪の結果を、自分も引き継いでいる事を実感したのです。