ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

恐竜は恒温動物か

 6月23日の朝日新聞は、「恐竜の体温、人肌並み?従来推定より低い36〜38度か」という題で、サイエンス誌に掲載された論文の要旨を簡単に紹介していました。
 サイエンス誌(英語)は閲覧が有料なので、要旨しか見る事が出来ませんが、そのサイトでは研究チームの一人であるカリフォルニア工科大学のロバート・イーグル教授へのインタヴュがされていますので、もう少し詳しく内容が分かると思います。以下のサイトにあります。(http://www.sciencemag.org/content/early/2011/06/22/science.1206196/suppl/DC2
 今回彼らが調べたのは、ジュラ紀における首の長い巨大草食恐竜(竜脚類)に属する3種の恐竜、ブラキオサウルス、ディプロドクスとカマラサウルスの化石化した歯のエナメル層です。凝集放射性同位体温度測定法と訳せそうなclumped−isotope thermometryという、カリフォルニア工科大学が開発した方法が用いられています。それは歯などの放射性同位体炭素13と酸素18に着目し、両者が互いに凝集する度合いの違いは温度の影響を受けるという原理に基づいた方法だそうです。恐竜の体温が低いと凝集しますが、高いと分散する傾向があるので、それを調べるわけです。ブラキオサウルスの復元画像をhttp://club.pep.ne.jp/~arooaroo/brachiosaur.htmからお借りしました。

 その結果ディプロドクスの測定は不安定で除外するとして(本当はどうか。このように棄却された測定値に関して、研究者の偏見がかかっている事が多いのは、放射性炭素14測定法でいやというほど知らされています)、だいたい36度Cから38度Cの範囲に収まりました。それはほとんどの現代哺乳類と似ています。またその温度は恐竜で想定されたものより4度〜7度C低かったそうです。体重や代謝から計算すると40度C以上と考えられていました。
 しかしそれは進化論に対する新たな挑戦となりました。というのは従来恐竜は爬虫類が進化し大型化したものという考え方が大勢を占めていたからです。ですから当然変温動物と思われていました。進化の道筋からすれば恐竜(変温動物)→鳥類(恒温動物)へ進化という図式になります。
 今年2月には恐竜と鳥類の3本の指は発生学的に同じという研究も出されていましたから、謎は深まるばかり、進化論者たちは今後どうこじつけてゆくのでしょうか。
 米国創造研究所のブライアン・トーマス氏は、変温・恒温動物の如何を問わず、神が創造週の間に造られた事を強調しています。しかも聖書によれば、鳥類はこうした恐竜などの陸地動物に先行して造られたのです。
 創造論・進化論とも実際その事実を目撃したわけではないので、事は信仰にかかっています。どちらが理に適っているでしょうか。