ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

公海での希土類の発見

 7月3日のネイチャ誌では、フリーのジャーナリストであるニコラ・ジョーンズ氏により「海には希土類元素から成る宝庫がある」という題で報告がされていました。副題は「海床の泥の中に重要な金属が豊富にある事が調査で示された」とあります。広大な太平洋の海底の泥を採掘出来れば、含まれている希土類元素(例えばランタンやネオジム)を利用して、モバイルフォンのような便利な小道具がたくさん作れるという事でしょう。
 しかし現在その発見された場所は深く(3,500〜6,000メートル)、そこを掘って希土類を探そうとすれば、生態系にも影響が出そうです。
 この発表そのものは東大の加藤泰浩准教授らによります。4日の朝日新聞でも報じられていました。研究チームは太平洋の78箇所から採られた堆積物中の2,000もの試料を分析して、南太平洋の泥から0.2パーセント濃度の希土類を、ハワイ付近の泥から0.1パーセント濃度の希土類を発見しました。その濃度はあまり高くないように見えますが、現在中国で操業中の一つの粘土鉱山のものに匹敵するそうです。
 加藤准教授は「私は地球科学者であり、経済専門家ではありません」と言っており、こうした資源が商業的に成長し得るものかどうか分からないと記しています。でも米国の企業家たちの中には、その成果に注目している人もいます。
 発見された場所は公海なので、朝日によれば発見者や発見国がその資源獲得で優先されるような事はありません。国際改定機構なるものが存在し、公海での開発を規制・管理しています。
 しかし加藤准教授らは領海でも今後希土類が発見される可能性が高い事をほのめかしていますから、その境を越えた公海でも密かに一人占めするような国や企業が将来現れないとも限りません。そんな事を考えているうち、聖書の一節が心に浮かんで来ました。
 「天の御国は、畑に隠された宝のようなものです。人はその宝を見つけると、それを隠しておいて、大喜びで帰り、持ち物を全部売り払ってその畑を買います」(マタイ13:44)。
 バークレーという注解者によれば、この箇所の要点は二つです。一つは宝を発見した時の喜びであり、もう一つはその宝を公然と自分のものにする為には、持てる全ての財産を犠牲にするという態度です。
 救い主イエス・キリストの支配しておられる天国への居住権を得る為には、この世で得ているあらゆる所有物を犠牲にする覚悟が必要であり、あらゆる快楽を捨て去る決意が求められます。しかし御国の居住権を得た時の喜びは、世のいかなる貴重な宝を発見した時の喜びにも優るのです。真の信仰を持っている人なら、その事を証し出来ます。