ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

太陽探査機「ジェネシス」による太陽と地球型惑星の酸素・窒素の同位体組成の差観測

 2011年6月24日の米航空宇宙局(NASA)発表記事によると(http://www.jpl.nasa.gov/news/news.cfm?release=2011-193)、太陽探査機「ジェネシス」が採取した太陽風の粒子を分析した結果、酸素と窒素の同位体比が太陽と地球などでは異なる事が判明し、太陽系形成過程に関わる従来の見方が変わるかも知れないとの事です。
 「ジェネシス」に関与しているカリフォルニア大学などの研究者らは、試料から主として酸素の同位体比を調べました。酸素は太陽系では通常O−16がほとんどを占めています。あとは僅かなO−17とO−18になるわけですが、原文によりますと、太陽のO−16は、地球(それに月と隕石も)のそれよりも僅かに高く、O−17とOー18は地球のそれより僅かに低いという事が示されました。
 一般に今からおよそ46億年前、星雲(星間物質の密度が周囲より高い領域)の中心部から原始太陽が形成され、その原始太陽系星雲が回転を始めて原始太陽系円盤となり、その領域で地球などの惑星が形成されたと考えられています。従って太陽と地球などの惑星は、同じ太陽系星雲物質から構成されていると思われていました。
 ところが今回の酸素同位体組成の違いから、太陽と地球などの惑星が別個に形成されたという仮定も成り立つ事になりました。
 さらに同じく「ジェネシス」に関与しているフランスの仏・ナンシー岩石地球科学研究所研究者らは、試料から窒素の同位体比を調べました。太陽系でほぼ100パーセント近くを占めるN−14と、僅かなN−15です。やはり原文を読みますと、太陽(それに木星)のN−14は地球の大気と比べ僅かに多くなっていますが、N−15に関して言えば40パーセントも少なくなっています。
 ですから「ジェネシス」の共同研究者の一人であるバーナード・マーティ氏は、「これらの発見により、地球型惑星、隕石、彗星を含む太陽系物体全体が、太陽系形成当初の星雲組成と比較した場合、異常である事が示された」と言っています。「そうした異質さの原因が理解出来たら、太陽系形成についての私たちの見解に衝撃を与える事になろう」。
 米国の「答えは創世記に=AIGサイト」では、7月3日の注目すべきニュースでこの結果に触れています。創造論科学者たちは既にこの星雲説の問題点を長らく指摘して来たわけですが、今度の新発見は創世記における諸々の起源の証言記事に対する別の見方が、たとえ僅かでももたらされるだろうと期待しています。
 「それで神は二つの大きな光る物を造られた。大きいほうの光る物には昼をつかさどらせ、小さいほうの光る物には夜をつかさどらせた。また星を造られた。
神はそれらを天の大空に置き、地上を照らさせ、また昼と夜とをつかさどり、光とやみとを区別するようにされた。神は見て、それをよしとされた」(創世1:16−18)。要するに創造主である神は、地球創造の後に昼をつかさどる太陽と、夜をつかさどる月や星を造られたという事です。