ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

ウソは隠し通せない

 7月15日のフィズオルグサイト(英文)では、「嘘つきは顔の表情を完全に抑える事が出来ない」といった題の研究者たちの言い分を載せています。
 バッファロー大学のマーク・フランク教授と、現在は米国運輸保安庁に勤めるキャロリン・ハーレィ氏は、人が嘘をついて綿密な取調べを受けている時、顔の上方にある眉の動きと、下方にある唇の動き(微笑みの動作)を減らす事は出来ても、完全に抑える事は出来ない、という研究結果を発表しました。
 60人ほどにわたるこの研究の対象者たちの大半は、尋問を受けている間、顔の動きを完全に制御出来、その表情を隠し通せたと思っていたと報告しました。 そうした嘘の露見を逃れようとする妨害行動は、嘘つきが尋問者を欺く為、顔や身体の挙動を故意に抑える戦略の事です。言い換えると「嘘をつくというのは、ある事に対して自身が相手に話さなくてはならないのだが、その事を相手に知らせることで自身に不利な状態になる恐れがあるため、この不利な状態を回避する行動である」(http://www2.wind.ne.jp/skyfore/psyc/PSYC0E.HTMより借用しました)。
 なるほど。また眉の動きと唇の動きを比較した場合、後者のほうが容易に制御出来ますから、嘘つきは微笑みなど顔の下方の動作を大いに減らそうと努力する事が予測出来たとフランク教授は言っています。眉の動きを意識的に抑えるのは難しいでしょうが、唇の場合過度に動作を抑えようとするあまり、かえって嘘がバレてしまうという事になるようです。
 面白い研究でしたが、その事を人間を造られた創造主のデザインとの関連で考えて見ますと、眉は「人の表情を作る重要な役割を担っており、それによるコミュニケーションにおいても重要な役割を果たしている」(ウイキペディアより)ので、眉そして眉毛の存在は欠くべからざるものだったのです。
 そしてその事は人間が堕落して、創造主である神の御前に嘘をつくようになった時、容易に判明してしまうという事も、そのデザインの隠れた意図だったと言えるでしょう。
 アダムとエバエデンの園で神との包み隠さぬ交わりを楽しんでいました。二人の唇はいつも神を賛美していました。しかし神のご命令に反して園の善悪の知識の木からその実を食べた(=罪を犯した)後、状況が一変して愕然となったでしょう。その後神の御声を聞いた時、二人はもはや神が尋問者の立場におられる事を悟り、意識的か無意識的か分かりませんが、自分たちが不利な状態に陥ってしまうのを回避する為、木々の間に身を隠したのです。
 「そよ風の吹くころ、彼らは園を歩き回られる神である主の声を聞いた。それで人とその妻は、神である主の御顔を避けて園の木の間に身を隠した」(創世3:8)。
 神の尋問に対し、アダムは罪過の責任をエバに、エバは蛇に転嫁しました。自己責任において行なった行為を隠そうと嘘をつきました。
 それ以来人間は誰でも嘘をつくようになりました。
 「人は互いにうそを話し、へつらいのくちびると、二心で話します」(詩12:2)。そして…。
 「罪から来る報酬は死です」。「しかし、神の下さる賜物は、私たちの主キリスト・イエスにある永遠のいのちです」(ローマ6:23)。