ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

足湯施設の25パーセントからレジオネラ菌検出

 7月30日の朝日コムでは、温泉地で人気のある足湯を全国125箇所の施設で調べた結果、その4分の1から肺炎などを引き起こすレジオネラ菌が検出されたという報道がされていました。
 足湯については、以前高校時代の友人を訪ねて鹿児島県の霧島市に行った時初めて見ました。霧島市のホームページを見ますと、複数の施設が紹介されています。写真はその一つでグーグル画像から拝借しました。

 今回古畑勝則・麻布大准教授(環境微生物学)が上記施設を調べて見て発見したわけです。レジオネラ菌の名称だけは知っていたので、早速ネットのウイキペディアで調べて見ました。それは沼や河川や土壌中に普通に存在する常在菌だそうです。ですから健康な人の場合ほとんど罹患しないようです。足湯を行っている施設の水温はかなり快適な生息環境なので、徹底した塩素消毒を行っていれば、まず感染するような事はありません。普通は感染しても短日で自然に治癒するそうです。しかし病気などで免疫力の衰えている人の場合は、重症の肺炎を起こします。
 その感染の仕組みですが、エアロゾルと呼ばれる微小な水滴が足を浸している時にあやまって口に入ってしまった場合です。するとそこから肺に達し、免疫系のマクロファージに取り込まれます。大抵それによって病原菌などの抗原は貪食され、何も起こりませんが、このレジオネラ菌の場合は、なんとマクロファージ内で繁殖が可能だそうです。ですから身体が弱っている人の場合発症してしまいます。頭痛や高熱などの症状が現れ、適切な処置が行われないと死亡してしまう事があります。ネットのサイトによって情報が異なりますが、かなり高い死亡率になるそうです。過去においては2002年宮崎県日向市の温泉施設で起きた集団感染事件が最大のようで、200人ほどが感染し、7人が死亡しています。
 足湯については「衛生管理の基準がない」そうですから、若い人ならとにかく、温泉などの好きなお年寄りは十分気をつける必要がありそうです。
 この足湯、聖書にも登場します。新約聖書ヨハネ伝13章です。以前このブログでも取り上げた事があります。救い主イエス・キリストご自身が弟子たちの足を洗われた場面です。
 「夕食の席から立ち上がって、上着を脱ぎ、手ぬぐいを取って腰にまとわれた。それから、たらいに水を入れ、弟子たちの足を洗って、腰にまとっておられる手ぬぐいで、ふき始められた…」(ヨハネ13:4−5)。
 足を洗う事は典型的なしもべの仕事でした。それをイエス・キリストが率先して行われたのは、模範を示す為でした。即ち「それで、主であり師であるこのわたしが、あなたがたの足を洗ったのですから、あなたがたもまた互いに足を洗い合うべきです」(同14節)。弟子たちが互いに仕え合う事の大切さがここで説かれています。
 そしてイエスはこう言われました。
 「水浴した者は、足以外は洗う必要がありません。全身きよいのです。あなたがたはきよいのですが、みながそうではありません」(同10節)。
 勿論晩餐を行う前に汚れた足を洗っておくのは慣行だったでしょうが、イエスが「あなたがたはきよいのです」と言われた時、それは身体的な事柄ではなく、霊的な事柄だったのです。地上での最後の晩餐の時、それに与かる弟子たちはイエスから「きよい」と見なされている必要がありました。彼ら12人が洗ってもらいましたが、1人裏切る者がいました。有名なイスカリオテ・ユダでした。実は彼ら11名もイエスの十字架の時つまずきましたが、その後立ち直りました。この「洗足」の儀式、バプテスマと似ています。既に救われている事を公に表わす儀式です。先にバプテストのヨハネからこの「浸礼」を受けていた彼らでしたが、この場面ではイエスご自身が彼らのきよさを改めて外的に宣言されたと見る事も出来るでしょう。極めて大切な事です。足湯の身体的危険性から、霊的な「安全性」を対比してみました。