ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

カダフィ独裁政権の終了

 リビアはイドリース1世が国王として18年ほど統治していました。石油が豊富にあるので国としては相当潤っていたと思います。でも今いたるところで見られるように、国王もその利益を国民に還元する事なく、富を一手に集中していたようです。また親欧米路線をとっていた為、国民の不満は鬱積していました。
 そうした状況下で1969年、カダフィの率いる若手将校らがクーデターを起こし、病気療養中だったイドリースを追放して、カダフィ自らが政権の座に就きました。彼は就任時大尉だったそうですが、その後大佐となり、以後一貫して大佐という肩書きで過ごしました。その間国を「社会主義人民リビアアラブ国」と変え、イスラム教を基に社会主義統治を試みましたが、実態は彼の独裁政治だったようです。

 ネットの情報などを参照すると、彼は在任期間中に様々な事を行なっていますが、特に米国を含む西側諸国に挑戦し、蛇蝎の如く嫌われていました。
 国民の不満が頂点に達した2011年2月に大規模な反政府デモが起こりましたが、彼はイスラム教の信義に基づいた善処をせず、この運動を圧殺すべく自分を支持する国民に対し徹底抗戦を呼びかけました。この為国内が割れて内戦状態となり、劣勢な反政府軍に対してはNATO同盟諸国も援助し、激しい戦いとなりました。
 あまり情報が定かではありませんが、リビアでは軍に傭兵を多く取り込んでいました。その傭兵、http://www.sentaku.co.jp/category/world/post-1591.phpを参照すると、イスラエル国防軍と関係の深い民間会社グローバルCSTなるものが密かに動き、アフリカ諸国から集めてリビアに派遣していたようです。驚いた事に、それ以前もイスラエルリビアに対して武器製造技術を供与し、核開発にも協力していたそうです。それらの動きはデモを扇動した民衆に対する弾圧を意図していたわけですから、私に言わせると神である主のみこころを大いに損ねた事になります。極秘のうちに進められ一般の人々に気付かれなくても、神は全てご存知です。この行為はいつか裁かれるはずです。
 こうして2011年10月21日、カダフィの死をもってこの独裁制は終了しました。一連のニュースでは親カダフィ派に抗戦を最後まで強いながら、自らはどうも命が惜しくて逃げ回っていたような印象を受けます。
 そうした顛末を聖書の人物に当て嵌めてみますと、いろいろ人物が浮かんで来ます。
 そのうちの一人バビロン捕囚直前のゼデキヤ王を考えて見ます。列王記第二24によると、彼の前の王はエホヤキン、僅か3ヶ月の統治で終わりました。「主の目の前に悪を行なった」為でした。そしてバビロンの王ネブカデネザルの家来たちがエルサレムを襲い、彼の叔父を傀儡政権者として立てました。それがゼデキヤですが、彼もエホヤキン同様「主の目の前に悪を行なった」とあります。そして彼はバビロンに反逆した為、バビロンは全軍を率いてエルサレムユダ王国を攻撃し、全てを破壊した上で、生き残った者たちをバビロンに捕らえ移しました。これがバビロン捕囚ですが、その時ゼデキヤは町から出て逃走しました。追いついたバビロン軍は、彼とその子らを捕まえ、ネブカデネザル王の前で子らを殺し、彼の両目をえぐり出しました。彼は獄死しました。こうしてユダ王国は滅亡しました。紀元前586年の事でした。カダフィとゼデキヤ、どちらも主なる神のみこころを損ねました。
 「自分を知恵のある者と思うな。主を恐れて、悪から離れよ」(箴言3:7)。私もこのみことばをもって自戒しています。