ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

放射能除染とひまわりの効果

 茨城鉾田にいた頃、周囲の宅地が更地のままで雑草がはびこり、その除去の為には大変苦労した経験があります。週末に新宿から鉾田まで通っている夫婦がいて、周囲の農家からいろいろ情報をもらい、二人で家庭菜園を手がけていました。そこでいろいろ伺った次第ですが、葦を主体とする雑草は絡む根をそっくり除去して、その後にコスモスとかひまわりの種を一杯蒔いたら良いというので、実践してみた事があります。確かに両者とも1年は効果があって、葦はぐっと減り、夏から秋にかけてそれらを楽しく鑑賞する事が出来ました。しかしその後はまた葦がのして来て、特にかよわいコスモスは駆逐されてしまいました。でも枯れた大量のものを焼いて灰にし、野菜の有機栽培で土壌に撒いて一定の効果をあげる事は出来ました。

 このひまわりですが、チェルノブイリ事故の後汚染された地域の土壌にそれを植えて、根などから今特に問題となっているセシウム137(半減期約30年)を、20日間で95パーセント除去したという報告が以前ありました。この信憑性はとにかく、福島原発でも試してみようという動きは3月からあったようです。
 実際農林水産省は5月末に福島県飯館村でひまわりの種を蒔いて、日本ではどうか試してみる事にしました。最初結構期待はあったようですが、9月14日にその結果をpdfファイルにより詳しく発表しています。そのうち「各技術についての解説」の13,14ページにその結果が載っています。
 5月27日に種を蒔いて、8月5日に開花した時のセシウム137ですが、1平方メートルあたり1,067,820Bq(ベクレル)と計算された土壌から吸収出来た分は、520Bqで、約2,000分の1に相当していました。それにより農林水産省は「ヒマワリによる除染効果は小さいと考える」と結論付けていました。
 その事は新聞記事からざっと頭の中に入れておいたのですが、小出裕章氏の『知りたくないけれど、知っておかねばならない原発の真実』を読んでいて、たとえもっと吸収出来たとしても、枯れたひまわりは「放射能を持ったゴミになってしまいますから、そのまま土に返すことはできません」というくだりがあって、そうだったんだと思い直しました。茨城で燃やして有機肥料と混ぜ、残った分は土壌に返すといった簡単な作業は、もうほとんど出来なくなったという事です。考えてみれば当たり前で、既にネットでは素人の方でもそんな疑問を載せていました。でも寂しい限りです。聖書には救い主イエス・キリストの次のみことばがあります。
 「もし塩が塩けをなくしたら、何によって塩けをつけるのでしょう。もう何の役にも立たず、外に捨てられて、人々に踏みつけられるだけです」(マタイ5:13)。
 これは塩の場合でした。ひまわりでも役に立たなければ、外に捨てられ、人々に踏みつけられるだけ、とゆきたいところですが、残念ながら外に捨てるわけにゆかないという事でしょう。放射性物質は本当に恐ろしいものだと、つくづく思いました。