ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

発掘で見つかった2メートル70センチの深さの落とし穴

 10月27日から松戸市北小金の遺跡調査に加わりました。かつて大きな貝塚があって既に調査済みです。今回は本土寺の駐車場を壊してそこに介護施設を作る予定があり、事前の調査となりました。
 昔は人力で表土剥ぎから始めたものでしたが、今はユンボが遺跡のあるすぐ上の面まで掘ってくれますから、私たちはそこから鋤簾(じょれん)という土をかき集める道具を用いて住居跡や土器片・石器片などを探して行きます。期間限定のこの作業結構重労働です。
 既に深い落とし穴(深さ2.7メートル)が見つかり、私は他のところを掘っていましたが、別の二人のペアが徐々に掘り下げ、箕で土を上に上げて行きます。するとだんだん下へ行くほど狭まり、掘るのも難しくなります。その穴に落ち込む土層の様子を見る為、半裁といって丸い穴の半分を掘り下げるわけですから、とても「太った人」では難しくなります。
 私が担当したのは、その2メートルほどの深さの時点で断層の図面をとる時の測定係です。気をつけないと下に落ち込み大怪我をします。それで夜間人が誤まって落ちないよう囲いをしておきます。写真はその落とし穴です。

 これまで落とし穴のある遺跡での「人身事故」はありませんでしたが、犬や猫が落ちて翌日発見し、救い上げたという事例はありました。縄文時代はどんな獲物を捕獲したのでしょうか?
 この遺跡は縄文時代中期のものとされ、加曾利式土器のかけらが出土しています。11月4日はその土器の上を割って炉としたのではないかという状態のものが見つかり、さらに掘り下げましたが、もし炉跡とすれば住居跡もあると見て、さらに精査を続ける予定です。

 ところで聖書でも落とし穴は出て来ますが、次のようなみことばがあります。
 「見よ。彼は悪意を宿し、害毒をはらみ、偽りを生む。彼は穴を掘って、それを深くし、おのれの作った穴に落ち込む。その害毒は、おのれのかしらに戻り、その暴虐は、おのれの脳天に下る」(詩7:14−16)。
 彼とは罪深い人の事ですが、他人を滅ぼそうと秘密の凝った計画を立てます。しかし自分自身がその計略の災いに落ち込む事は良くあります。仏教用語では自業自得です。
 エステル記にハマンというペルシャ王国ナンバー2の悪者が登場します。彼は王を礼拝しないユダヤ人モルデカイが気にくわず、殺害してしまおうと絞首台を用意したのですが、王妃エステル(ユダヤ人)の計らいで自ら絞首されました。これなどは上記詩篇の典型例です。