ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

原発『収束」「ステップ2の完了」という嘘

 2011年12月16日の報道では、野田政権が福島第一原発事故終息の為のステップ2の工程(原子炉の冷温停止状態の達成)を確認し、事故収束を内外に宣言しました。これは国際条約遵守事項であり、まだ除染や避難住民の帰還など、まだまだ安全性の課題が多くあるにもかかわらず、しゃにむに安全性を訴えるべく行なったものです。但しこれは原発敷地内での問題に限定されており、敷地外では収束など全く遠い先の課題になります。
 では本当に炉心の状態が安定したのかと言いますと、それは真っ赤な嘘です。そこを京大の小出裕章先生が語られた音声のものがhttp://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65780216.htmlにありますので、それをお借りしたいと思います。
http://youtu.be/aWB_QFnrCS0
 この冷温停止という専門語が未だに使われている事に、「政府・東電の姿勢の悪さが現れている」と小出先生は言われます。その用語がもはや使う事も出来ないほど炉心溶融が生じてしまっているわけです。「圧力容器の底が抜けてしまって、炉心自身が下に落ちてしまっていると認めているわけですから。もう冷温停止もへったくれもないんです」。そうした炉心内部を覗く事も出来ないので、現状では誰も確認出来ません。しかも小出先生は現在でも原発放射能は漏れ続けており、半永久的に続くという事を断言しています。どうしてそれを収束などと言えるでしょうか!
 冷温停止で安定などと平気で嘘をつく野田政権や東電の発表をまともに受けたメディアはほとんどありません。朝日社説も収束という言葉の使用は早すぎるし、その根拠もないと手厳しいです。サイエンスモニタ電子版(英文)のアーサー・ブライト氏も「懐疑論者は福島の現状に疑問を投げかけている」という見出しを掲げています(http://www.csmonitor.com/World/Global-News/2011/1216/Skeptics-cast-doubt-on-Fukushima-status-even-as-Japan-declares-nuclear-reactors-stable)。つまりどのメディアも半信半疑です。
 模範となるべき一国の首相が「収束した」「達成した」などと平然と嘘をつく、良心が全く麻痺しており、悲しい事態です。
 「実に、あなたがたの手は血で汚れ、指は咎で汚れ、あなたがたのくちびるは偽りを語り、舌は不正をつぶやく」(イザヤ59:3)。
 しかしここに「完了した」と宣言し、完全に3年半でその仕事を全て終えられた方が居ます。救い主イエス・キリストです。
 「イエスは、酸いぶどう酒を受けられると、『完了した。』と言われた。そして、頭を垂れて、霊をお渡しになった」(ヨハネ19:30)。
 何が完了したのでしょうか。罪人を救う為の十字架での贖いのみわざです。「でも今その苦しみは終わりました…主(*父なる神)は救い主(*イエス・キリスト)を苦しめられました…神の正義の剣は鞘に納められました。罪の価は支払われました。主の苦難の預言はすべて成就しました。救い主は十字架を耐え忍ばれたのです。神の聖さは完全に満たされました。勝利の叫び、大きな叫び、全宇宙にこだまする叫びをもって救い主は叫ばれます、『完了した」と。不名誉と恥辱、苦難と苦悶、これらは去りました。もう主は決して苦痛を経験されません…」(アーサー・ピンク著『十字架の救い主の七つのみことば』hatehei666訳)。
 この贖いのみわざは完全で一回限りのものです。あとあとまで尾を引く事はなく、一貫して有効です。「わたしは死んだが、見よ、いつまでも生きている」(黙示1:18)と言われた主は、次に現れる時「鉄の杖をもって」野田政権や東電を裁かれるでしょう。