ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

ワインが農地を救うか

 昨年12月17日の朝日新聞に、「ワイン、農地を救う」という見出しで全国各地を取材した結果が記事として出ていました。
 特に詳しく報じているのが、長野県東御市でワイナリー(ワイン醸造所)「リュードヴァン」をオープンした、ワインぶどう畑経営者小山英明さんとそのぶどう畑です。ホームページはhttp://www.ruedevin.jp/で、小山英明ブログはhttp://www.ruedevin.jp/blog/となっています。
 東御(とうみ)市は初めて聞く地名です。画像検索しますと、下図の通りで、東の小諸市、西の上田市に挟まれ、直ぐ南に佐久市が隣接しています。

 小山さんはこの市の標高800メートルほどの土地3・6ヘクタールでぶどうの木を植え、本格的な経営に乗り出しました。この土地、元はと言えば、耕作出来ずに荒れ果てていたリンゴ畑でした。リンゴ価格の低迷と栽培者の高齢化で農地が利用されず、荒廃したままだったのですが、市がアイデアを出し、耕作放棄地の活用にワインの製造をという事で、小規模ワイナリーを開設出来る「ワイン特区」を国に申請し、2008年に認定されたのです。小山さんがその利用者第一号でした。
 小山さんは2010年にワイン製造を始め、7千本を販売し、人気上々発売と共にほぼ完売したそうです。この情報はあっという間に広がり、昨年もう一軒のワイナリーが誕生しており、さらに県内外から問い合わせが続いているそうです。
 この記事ではさらに山形県南陽市、長野県上田市、北海道小樽市大分県宇佐市での取り組みも載っていました。30〜40代の若い世代がワイン作りに挑戦する動きが活発になっています。
 では聖書地ではどうでしょうか。
 神が創造し、エデンの園に植えられた「種のある実を結ぶ木」には当然ぶどうの木もありました。しかしノアの洪水以前はそれに言及した記事はありません。
 そのノアの洪水は全世界に及ぶもので、終結した直後の土地は固結した分厚い堆積岩の荒地が広がっていたでしょう。特にイスラエルの地は氷河期に入っており、寒冷な気候がしばらく続いたと思われます。日中の日差しは弱かったでしょう。土中の栄養分はまだまだ、痩せた土地ばかりだったでしょう。
 ところがそうした土中でぶどうの根が深く進行し、栽培にはもってこいと言う土壌を形成していたものと思われます。フランス語で言う「テロワール」が広がっていたのではないでしょうか。
 ですから箱舟から出てきたノアが手がけたのは、このぶどう畑の開墾でした。
 「さて、ノアは、ぶどう畑を作り始めた農夫であった」(創世9:20)。
 そして聖書記事を検索しますと、ノアの子孫たちによる栽培の聖書箇所は90にも上ります。
 ノアは収穫したぶどうからその実を食べたり、ジュースを作って飲んでいればよかったのですが、残念ながら自然に発酵したぶどう酒を飲み過ぎて大失敗をしてしまいました。
 「アはぶどう酒を飲んで酔い、天幕の中で裸になっていた」(創世9:21)。
 ノアは信仰の勇士でヘブル書にある「画廊」にもその名が載っているほどの「正しい人」でした。でも神は彼のあからさまな姿を聖書で曝されたのです。それはどんなに正しい人でも、神の御前ではその聖さに達しないという事を示す為でした。そのようにワインに限らず、「強い酒」を飲んで裸になったり、醜い行為を行なうのは、ノアに限らず現代の「酒飲み」が演じている事です。私でも信仰を持つ前はそうした経験があり、思い出しても恥ずかしいほどです。
 でも今は「わたしはまことのぶどうの木」(ヨハネ15:1)と言われるイエス・キリストに信頼し、罪を犯さないよう気をつけています。