ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

イランによるホルムズ海峡閉鎖の脅し

 ホルムズ海峡はイランとオマーンに挟まれた海峡で、そこを通って船舶がペルシャ湾を航行します。世界の5分の1の船舶がその海峡を通ります。勿論日本の原油タンカーもそこを通って行きます。
 
この海峡は狭いところでも幅34マイルはあるそうです。ですから船の行き来は比較的容易でしょう。 
 2011年12月27日イラン政府は今多いに論議を呼んでいる核開発を巡り、もしそれに対して米国を始め各国が制裁措置を強化するなら、この海峡を封鎖し、タンカーなどによる原油輸送を停止すると警告しました。ロイター通信によると、イラン海軍ハビボラ・サヤリ司令官は、国営テレビでこの封鎖措置を講ずるのは「コップの水を飲むより簡単だ」と述べました。
 それに対して翌28日バーレーンに司令部を置いている米国の第5艦隊は、ホルムズ海峡の通行を阻止する行為は容認しないと表明しました。
 またまたきな臭いニュースです。米国は近頃イラクから軍隊を撤退させたばかりで、国民も兵士もやれやれと思っていたでしょう。勿論イラクやアフガンなどの情勢は依然厳しいものがありますが、とにかく米国が積極的に関与した戦争は終結に向かうと思っていました。それでもしイランが警告通りの行動に出たら、それこそ一触即発という事態になるでしょう。
 このホルムズ海峡という「広い門」、イランの艦隊を全て動員しても閉ざす事は不可能です。イランには23隻の潜水艦、100隻を超える巡視船や小型戦艦があるに過ぎないからです。しかしイランとしては、そこを通過する船舶に対してミサイル攻撃を行なったり、機雷を設置したりする事は出来るようです。ゲリラ攻撃です。ロイターサイトのビデオを見ても、それは十分可能だと思います。
 でももし戦闘になったとすると、ウイキペディアによれば現在縮小されている米国第五艦隊はイラク戦争当時、「5隻の航空母艦、6隻の揚陸艦、そしてそれらを護衛する艦艇が編入されており、それらに加えて30隻を超すイギリス海軍艦艇も指揮下にあった」とありますから、それらが全て動員されれば勝負はあっという間でしょう。
 第五艦隊の威力で又すぐに多くの船舶が通行出来るようになります。だからイランの声明は単なる「脅し」に過ぎないと言われています。
 このホルムズ海峡という広い門と対照的なのが、聖書にある「狭い門」です。アンドレ・ジッドの「狭き門」でよく知られています。マタイ7:13にあります。
 「狭い門からはいりなさい。滅びに至る門は大きく、その道は広いからです。そして、そこからはいって行く者が多いのです」。
 これは救い主イエス・キリストが言われた言葉です。霊的第五艦隊司令官キリストの監視される霊的ホルムズ海峡という門は、信仰を持たなくては決して入って行けないのです。家族の信仰者一人が入っても、他の未信仰のメンバーは素通り出来ないほど狭いからです。あくまで個人の問題です。「肥満云々」ではありません!しかも天国まで続くその道は徹頭徹尾狭く、信徒は厳しい試練のチェックを経て、やっと辿り着けます。
 こう言いますと、なんだキリスト教はやはり狭量だ、大勢の人々を占め出していると言われそうです。でも仕方ありません。キリストを救い主として認めない限り、その人々は広い門を通り、滅びに至る道を選択する事しかないのです。私の考えではなく、キリストが言っておられるのです。
 でも信徒である限り、道の途中で躓き倒れても諦めることはありません。「あなたの神、主であるわたしが、あなたの右の手を堅く握り、『恐れるな。わたしがあなたを助ける。』と言っているのだから」(イザヤ41:13)とある通り、主であるキリストが引っ張って行ってくれます。
 繰り返しますが、ホルムズ海峡という広い門は、今後もまず米国という「守護神」のもと、商業的には多くの船舶が自由に航行出来るでしょう。