ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

イランはホルムズ海峡でいかに大国アメリカと戦うか

 2012年1月26日のクリスチャンサイエンスモニターサイト(http://www.csmonitor.com/World/Middle-East/2012/0126/How-Iran-could-beat-up-on-America-s-superior-military)に、「イランはいかにしてアメリカの優勢な軍隊を叩くのか」といった題の記事が載っていました。
 ベトナム戦争も、イラク・アフガン戦争もそうでしたが、大国アメリカにいかに立ち向かうかという事を私たちは教訓として学んで来ました。
 今米国主導で石油の禁輸措置が講じられ、他の友好国も同調している中、ホルムズ海峡閉鎖という危険な行動に出た小国イランは、どんな戦略・戦術を持っているのでしょうか。上記の記事はその秘訣について触れています。

 このサイトの記事は「アメリカの防衛予算はイランよりおよそ90倍もあるが、イランはこの不釣合いな戦いで研ぎ澄まされた戦略がある」という文章で始まり、損害を最小限に抑える最新の「武器」を紹介しています。それらはアメリカの軍艦がホルムズ海峡に侵入しようとしても、計り知れない打撃を与えるようです。直接の対決を避けた巧妙なものだからです。
 端的に要約すると、その第一に挙げられるのが海軍潜水艦による機雷の敷設であり、群れを成す「小さなボート」による、タンカーや米海軍軍艦への戦術的攻撃です。次に海峡付近に設置された大砲やロケットによる攻撃です。また攻撃型戦闘機も挙げられています。それは予期せぬ時と場所で目標に向けて不意打ちをする事が出来ます。「カミカゼ」のようなラジコン飛行機も開発されています。それは人的被害を与えません。
 勿論1979年に国の最高権力を握ったホメイニ師主導によるイスラムシーア派の勢力が背後にあって、国の基幹を成している事が大きいです。コーランへの信仰による力です。
 米国ではこうしたイランの戦略・戦術に対しては、ほぼなすすべもなく、サイエンスモニタサイトでも、米国はイランとの戦いを避けなければならないと主張しています。目には目をという聖書の言葉を誤まって解釈し、復讐と捉えたブッシュ大統領だったらどう出たでしょうか。
 聖書にもこうした重武装の巨人に立ち向かい、「石投げ器」という「原始的で」小さな武器により勝利したダビデ少年の例があります。
 「ダビデペリシテ人に言った。「おまえは、剣と、槍と、投げ槍を持って、私に向かって来るが、私は、おまえがなぶったイスラエルの戦陣の神、万軍の主の御名によって、おまえに立ち向かうのだ」(サムエル第一17:45)。

 彼はイスラエルの神の御名によって勇敢に巨人ゴリヤテと戦い、勝利して彼の首を切り取りました。ゴリヤテはペリシテ人の代表戦士でしたが、ダビデの放った小さな石が額を強打し、彼が倒れたところでその剣を奪ってとどめを刺したわけです。それでペリシテ人の陣営は壊滅状態に陥りました。左の画像は有名なカラヴァッジオ作「ゴリアテの首を持つダビデ」です。
 ホルムズ海峡閉鎖という手段に出ようとする「小人」イランに、「巨人」米国は今後どう動くのでしょうか?
*パソコンの誤操作で途中公開になってしまいました。☆をつけてくれたBARinさんに深くお詫びします。訂正されたのがこれです。