ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

福島原発1号機の建屋を覆うカバー

 2012年1月25日の朝日新聞に「原子炉建屋カバー、どう作ったの?」という質問への答えが図解入りで載っていました。
 他の2−4号機もそうですが、建屋では常時放射性物質が放出されています。それを放置しておけば、汚染はさらに拡大して行きますから、或る程度それを抑える為に、建屋をすっぽり覆うカバーが取り付けられました。
 この工法、人が直接高層ビルを作る時のような作業が危険で出来ませんから、先端技術に在来技術を組み合わせ、クレーンによる遠隔操作で組み立てたそうです。鉄骨の柱と梁の骨組みに、ポリエステル繊維を燃えにくい樹脂で塗ったパネルを嵌め込んだそうです。その際鉄骨の骨組みは、通常なら溶接とかボルト締めにするのでしょうが、それを止めて、というよりそれが出来ないので、在来木造建築で使う「ほぞ」や「ほぞ穴」を参照し、「嵌め込み接合」を工夫したとの事です。

 この工法の詳しい過程がhttp://matome.naver.jp/odai/2130861869972469901にて、ユーチューブで見られます。左の画像もそのサイトからお借りしました。
 これでよく理解出来ます。最初は柱の部分に噛み合わせる突起を、梁に嵌る穴を作って繋ぐ場面、次に柱同士も同じやり方で嵌め込んでいる場面が見られます。高層建築の高度な技術が結集されていると言えるでしょう。しかしこのサイトでは専門家が予測する危険を挙げています。その中にはこの建屋カバーで覆う事により、内部の圧力が上昇して再爆発を起こすかも知れないというのもありました。東電側ではそうならないよう厳重に監視しているのでしょうが、果たしてどうか。続けてこれは「無残な原発の姿を覆い隠して安心感を与えようとする気休めだ」とのコメントが載っていました。
 朝日の報道によると、2〜4号機については破損の状況が異なるので、これからの課題になるそうです。ちなみにこのサイトでは1〜4号機全てにカバーをかけた場合の費用を試算していますが、およそ800億円だそうです。
 私の素人考えでは、放射能は持続的に放出されているわけですから、このパネルだっていつか劣化しダメになり、「臭いものに蓋」だけの浅い手当てで、お金の無駄遣いになるのではないかという事になります。放射能に関しては完全に遮断出来る覆いなどあり得ないと考えるわけです。
 ところで聖書でもこの「覆い」に関しては、特に私たち固有の「罪」、神による「その贖い」と比較出来ます。
 生まれつきの私たちは、神による新生がない限り、生涯罪で汚れています。放射能と同じで他人に害毒を与えます。ところが愛と憐れみの神はそうした罪人を救う為に、救い主イエス・キリストを遣わして下さいました。この方が十字架で「罪の贖い」をされました。それゆえ信じる人の罪は完全に覆われ、神はもうその人の罪をお認めになりません。神のカバーからはもはや罪咎という汚染物が漏れ出す事はないのです。そこが建屋カバーと全く異なるところです。
 「幸いなことよ。そのそむきを赦され、罪をおおわれた人は」(詩32:1)。