ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

離婚すると比較的若い年齢の人々の健康をさらに害する

 2012年1月30日のミシガン州立大学ニュース(http://news.msu.edu/story/10276/)では、上記の題で社会学部准教授のフイ・リュウ(発音がこの通りかどうか不詳)さんが、調査結果を纏めました。

 それによりますと、結婚して比較的年老いた人々の離婚が相対的に少ないのは、そのストレスに対処する技量が長けている事を示しているそうです。ところが比較的若い年齢の人々の離婚については、社会的・家族的支援が欠かせません。生じたストレスを抑える離婚カウンセリングが必要になってきます。そこで夫婦関係の心理療法を行なったり、離婚予防プログラムを組んで提供したりして、何とか夫婦間の結婚満足度を維持するよう促す事が大切だと、リュウ准教授は言っています。
 これは長期にわたる国の変化する生活の調査で、1,282人に自己報告書を提出してもらい、その分析結果を発表したものです。リュウ准教授は結婚したまま留まっている人々と、ある年齢で、また異なる出生集団又は世代で結婚から離婚へと移った人々の健康状態の差を比較してみました。すると比較的若い年齢の人々でその差が広がっている事が分かりました。例えば1950年代に生まれた人々で、35〜41歳までの間に離婚した場合と、44〜50歳までの間で離婚した人々を比較した場合、前者の方がより多くの健康問題を抱えている事が報告されています。世代という事で見てみると、比較的年老いた世代よりも、ベビーブーマー団塊の世代)の方が、健康に関する打撃が大きい事も分かりました。
 こうした結果をリュウ准教授は想定外だったと言っています。だいたい比較的若い世代では離婚が優勢なので、彼らは大したストレスにはならないだろうと思っていたわけです。
 比較的年老いた世代では、結婚したらその生活を維持しなければという重荷が続き、最も不幸な結婚生活から離婚に踏み切った場合、その重荷がとれてほっとしているという面があって、それほどストレスになりません。*その意味で今の日本の熟年離婚はどうなのでしょうか?
 とにかくも結婚生活に留まっている人々より、結婚から離婚に踏み切った人々は、かなり早く健康状態が衰えるという事が研究結果から分かりました。しかし長い研究期間に離婚状態が続いていた人々は、結婚生活を維持していた人々と健康状態の差がなかったそうです。
 ですから本質的に健康に影響を与えるのは、結婚しているか離婚しているかという状態にではなく、ストレスがかかり傷つく結婚から離婚への移行過程にあるようだと、リュウ准教授は言っています。
 私もこの調査結果は意外でした。若い世代は離婚してもややこしい問題は少なく、健康にはさほど影響を与えないだろうと思っていました。しかしそれはあくまで米国の事情です。でももっと追跡調査が必要でしょう。日本も次第にそれが深刻になるだろうとは想像出来ます。
 それらを考えると、やはり聖書に基づく信仰者の正しい結婚生活が、生涯にわたりその健康を良く保つ秘訣である事が明白です。勿論教職者同士でも小さなもめごとはありますが、互いに祈り合い、だいたい速やかに解消されます。神が二人を導かれたのですから。
 「それで、もはやふたりではなく、ひとりなのです。こういうわけで、人は、神が結び合わせたものを引き離してはなりません」(マタイ19:6)。
 「夫は自分の妻に対して義務を果たし、同様に妻も自分の夫に対して義務を果たしなさい」(コリント第一7:3)。
 「妻たちよ。主にある者にふさわしく、夫に従いなさい。夫たちよ。妻を愛しなさい。つらく当たってはいけません」(コロサイ3:18〜19)。
 離婚の代償は大きいと考えなければなりません。だからこそ若い世代の人々は、次のみことばをまず熟考してみて下さい。
 「あなたの若い日に、あなたの創造者を覚えよ。わざわいの日が来ないうちに、また『何の喜びもない。』と言う年月が近づく前に(伝道12:1)。