ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

砂糖は本当に毒なのか

 2012年2月1日のサイエンスデイリサイト(http://www.sciencedaily.com/releases/2012/02/120201135312.htm)で、「公衆衛生の負担を緩和するのに、砂糖の社会的制御が不可欠である、と専門家は力説している」といった題で、論文が紹介されていました。元の論文は雑誌「ネイチャ」に載ったもので、普通には閲覧出来ません。こちらは「砂糖についての有毒な真実」というどぎつい題になっています。そこで他にもタイム誌電子版ややハフポストサイトを参照しました。勿論その題に注目した朝日新聞でも少し触れています。

 カリフォルニア大学サンフランシスコ校のロバート・ラスティグ教授ら研究者たちが発表したものです。とにかく衝撃的な題なので、朝日によれば砂糖や飲料の業界が一斉に反論しているそうです。
 研究者たちは砂糖が世界中に肥満という流行病をもたらしており、糖尿病、心臓病、がんなど感染の可能性のない病気で、3500万人もの人が毎年亡くなっている事を主張し、公衆衛生を守る為アルコールやタバコと同じように抑えるべきだと言っています。
 砂糖の取り過ぎという潜在な力は、西洋料理ではその毒性と瀰漫する性質がある為、この世界的な健康危機の主要な犯人の一つとなっている、と彼らは主張します。それは人々を肥満にする栄養価のない「空のカロリー」どころではなく、米国人の消費レベルでは代謝を変え、血圧を上昇させ、ホルモンの情報伝達を変えて肝臓にも有意な損傷を与えるとの事です。こうした事はほとんど理解されていません。研究者たちは「砂糖はカロリーの域を越えた毒性がある」と厳しい指摘をしています。
 世界中の砂糖消費量はこの50年間で3倍にも増えています。米国では子どもや青年の肥満は実に17パーセントを占めているそうです。
 ですから研究者たちは、社会が高い砂糖の消費をやめる為、新たに提示された砂糖の科学について、国民がもっと知識を持たなければならないと主張しています。でも科学知識を得たところで実際実行するのは難しく、その間に大きなギャップがあります。それで砂糖にも課税をという事になったわけです。ジュースや菓子に多く砂糖が添加されているので、その製品の入る自動販売機を学校や職場に設置する事も、厳しい許可制を敷くべきであると言っています。特に砂糖の多い飲み物は身体が満腹感を感じないという危険性があるのだそうです。だからついいっぱい飲んでしまう事になります。
 朝日によると、米国砂糖協会は統計の取り方に問題があるとした上で、これは非科学的で無責任な研究だと反論しているそうです。肥満は食べ過ぎと運動不足が原因で、砂糖だけを問題視するのは間違いだと訴えています。課税すれば公衆衛生上の効果が出るという証拠は何もないと飲料協会も反発しています。
 これはなかなか難しい問題です。
 聖書では創造の時に糖も作られましたし、種のある果物は本当に美味しいものだったと想像されます。それで神は第六日に「それ(すべてのもの)は非常によかった」(創世1:31)と言われました。
 人間が堕落して楽園を追放され、さらに堕落しノアの洪水が生じましたが、それで美味しい果物のなる木が一掃されたわけではありません。ノアは箱舟から出た後最初にぶどう畑の栽培を始めました。ぶどうに糖分が豊富なのは言うまでもありません。
 「さて、ノアは、ぶどう秦家を作り始めた農夫であった」(創世9:20)。
 この問題どう考えるべきでしょうか?実際糖分を多く摂取しても痩せている民族は多い事ですし。私は砂糖の毒性をもっと突っ込んで研究してもらいたいと思います。そうでないと甘党で肥満や糖尿病の気がない方々が気の毒です。