ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

福島の鳥は今

 hinomasaoさん(http://d.hatena.ne.jp/hinomasao/20120217/1329444525)から福島の鳥について訊かれたので、改めて調べてみました。
 それは2012年2月3日の英紙インディペンデントに載っていました。題は「被災を受けた原発周辺で、鳥の数が減少した」となっています。ごく短い記事です(http://www.independent.co.uk/news/world/asia/bird-numbers-plummet-around-stricken-fukushima-plant-6348724.html)。引用元は「環境汚染」誌になります。このサイト勿論有料で、ネットを見ますと、それを見た他の科学サイトでも引用が限られているみたいで、本当に情報量が少ないです。私は少なくもネットで公表という事なら、こうした大事な問題の記事など無料で公開すべきだと考えていますので、若干憤りを感じます。
 それらによりますと、福島第一原発付近で仕事をしている研究者たち(日本、米国、デンマークの研究チーム)は、そこの鳥の総数が減少し、放射性降下物の強い影響が及んで来る恐ろしい前兆ではないかと言っています。

 研究者たちは日本とチェルノブイリに共通する14種類の鳥について分析しました。2〜30キロ地域内で、1時間0.5〜35マイクロシーベルトという放射能の値が出ています。その中の300箇所で観察した結果のようです。彼らはチェルノブイリで同じような調査を、20年以上経過した2006年から2009年までの間に行い、その結果と今回の福島での結果(勿論1年以内)を比較してみたわけです。
 その結果は勿論福島の放射能汚染がひどい地域ほど、鳥類群集が減っている事が分かりましたが、次の点が一番目立ったものだそうです。
 即ち14種類の鳥については、チェルノブイリよりも福島のほうが余計に放射能による有害な影響があったという事です(逆にそれ以外の鳥はチェルノブイリのほうがひどかったそうです)。それは遺伝子DNAの突然変異がかなり劇的に生じ、寿命、オスの生殖能力、脳の縮小化などに影響を与えたようです。ちょうど3月11日と言えば、それから数ヶ月は繁殖期に相当しますから、顕著に結果が現れたという事だそうです。他にも昆虫類で有意な減少が見られました。
 今後もずっと続く放射能汚染、鳥類がそんな状況下にあるなら、まして人間はどういう事になるのでしょうか?
 聖書では「雀」が登場します。救い主イエス・キリストはこう言われました。
 「二羽の雀は一アサリオン(*最小単位の銅貨)で売っているでしょう。しかし、そんな雀の一羽でも、あなたがたの父のお許しなしには地に落ちることはありません」(マタイ10:29)。
 勿論ここで父とは父なる神の事です。そんなちっぽけな雀の一羽さえ、神に覚えられ、その許しなしで死ぬ事はありえませんでした。鳥も人間のいのちもみな神の御手のうちにあります。
 しかし人間は堕落してこの創造主である神から離れ、背反の罪を重ねて来ました。行き着いた所が原発であり、その人為ミスによる放射能汚染です。
 人間の手が勝手に汚染を福島に、日本に、そして世界に広げました。世界に冠たる日本の技術、除染に関わる優れたものが幾ら開発されても、世界創造の時に全く及びません。だからこの天地は「滅び去り」(マタイ24:35)ます。私たち信徒なら「義の宿る新しい天と新しい地」(ペテロ第二3:13)を待ち望む他ありません。