ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

ブリタニカ百科事典の書籍版終焉

 2012年3月14日のニューヨークタイムズに、「244年の後、ブリタニカ百科事典は書籍の出版を止める」という題で記事が載っていました(http://mediadecoder.blogs.nytimes.com/2012/03/13/after-244-years-encyclopaedia-britannica-stops-the-presses/?scp=1&sq=After%20244%20Years,%20Encyclopaedia%20Britannica%20Stops%20the%20Presses&st=cse)。

 244年というのは長い年月です。それは1768年にスコットランドエディンバラで最初に発刊されたそうです。その時代はちょうど産業革命が始まった頃で、教育水準の高い中産階級の層が厚く形成された事が背景にあるそうです。有名な英国欽定訳聖書が1611年ですから、それから150年ほど経過しての発刊でした。2年おきに更新されて来たとの事ですが、この2010年版全32巻が書籍版としては最後になります。
 私は大学時代かその後か忘れましたが、確か東京町田の古本屋から全巻を買った記憶があります。しかし平凡社などの日本語版と違い、英文がぎっしりでしたから、重い事もあってつい敬遠しがちで、やがては単なる飾り物にしか過ぎなくなり、引っ越しと同時に廃棄しました。古本屋での値段が安かったのは、その当時の最新版ではなく、かなり古いものだったので、最新の知識を得ようとすると、あまり役に立たない事もあったからでしょう。
 ニューヨークタイムズは、なぜ書籍版を打ち切ったかという事について触れています。デジタル時代に突入し、ネットで自由に閲覧出来る「ウイキペディア」の登場が大きかったからだそうです。その為にオンライン百科事典として、又学校の教育カリキュラムの為に特化して、生き残りを図ろうとしたようです。それならいつでも最新のものに更新出来るので、読者は安心出来るのでしょう。
 1950〜60年代、それを持っている事は、ステーションワゴンの高級車を持っている事と同じような価値があり、向上心を抱いていた中間層の購入目標でした。ところがそれはネットの普及で、およそ11年経過した後、専門家の権威というより、大衆の知恵の詰まったウイキペディアのほうが好まれ、それを凌駕したという事です。ウイキペディアもかなり正確な情報源として、専門家などに受け入れられて来ており、英語版で400万の項目があるそうです。
 ちなみに米国ではこのブリタニカ百科事典が本屋から消えても、まだ「ワールドブック百科事典」22巻は発売を続けているそうです。

 そのワールドブック百科事典には、「聖書は歴史上最も広く読まれている書物である。……聖書は他のどんな書物よりも数多く配布されてきた。また聖書は,他のどんな書物よりも頻繁に,かつ数多くの言語で翻訳されてきた」とあり、http://oshiete.goo.ne.jp/qa/1729595.htmlでは「聖書はこれまで推定40億冊以上印刷され、現在でも毎年6000万冊ほど配布されています。また、聖書全巻もしくはその一部が、2100を上回る言語ないし地方語で翻訳されてきました。なんと人類の90パーセントあまりが自国語で入手できます。他の追随を許しません」との回答が載っています。
 そのように、私も調べ事ではウイキペディアを頻繁に参照しますが、人生を生きて行く指針となるのはやはり聖書であって、座右の銘となっています。
 「主が知恵を与え、御口を通して知識と英知を与えられる…」(箴言2:6)。
 まことに主が知恵・知識・英知を与えられるのです。それはいかに優れた専門家であろうとかないません。パウロが次のように主の事を証しています。
 「わたしは知恵ある者の知恵を滅ぼし、賢い者の賢さをむなしくする」(コリント第一1:19)。